Personal Organizer Lab.

システム手帳・文具中心の雑記系ウェブログ。

Holborn_【fILOFAX】

 みなさま実にお久ぶりです。更新が滞って申し訳ありません。実を申しますと先日、ロト6なる宝くじにて平均的なサラリーマン2人分ほどの生涯年収的な額をゲットしたものの、さまざまな社会手続を踏まなければ受領できないということが判明いたしまして。

  税金的なものや、保管する口座の開設にと右往左往しようとしたところで気が付いたのですが、あくまでそのような煩雑な手続きや親族との闘争が必要と判明しただけです。あたったわけでもなく、そもそもロト6とか買ったことがありませんでした。将来のビジョンからの逆算とか、宇宙からの引き寄せでも全然かまわないので、誰かうなるほどの大金を恵んでください。

 

 そんな現実逃避に余念のない生活のはずなのに、システム手帳の更新に踏み切りました。思いきることを「清水寺の舞台から飛び降りる」とか表現しますが、無い袖を振り回しながら飛び降りた感が否めません。日本人的に表現するなら、「ノースリーブもしくはタンクトップで清水寺の舞台から宙に舞った」ということになりましょうか。

 

バインダー選定

 今回はずっと愛用していたイルビゾンテのミニ6手帳が、ついにパンパンになってしまいまして。もはやシステム手帳なのかどうか、アンパンマンの頭部との見分けも怪しい状態になっていました。オールインワンを理想とするシステム手帳ですので、いろんな考えをまとめるとき。あのサイズではどうしても心もとない。そこで今回は、持ち運びのしやすさ、かつ記入の自由度を兼ね備えたバイブルサイズにすることに決めました。

 

ロロマクラシック

 実は前々から、ダヴィンチのロロマクラシックが気になっていたのですが…。当然、今回のウシジマくん的な金融機関をフル活用しての購入ではロロマクラシックが手元にくるものと思われました。

 しかし、Twitterの#シス手研タグでは、もうロロマクラシックの嵐です。ここで欲望に素直に従って追従すべきか、新天地に踏み込むかと悩んでいるときに事件は起こりました。

 王族のひとりであった金正男氏の死亡です。心よりご冥福をお祈りいたします。国民からちやほやされてしかるべき存在の一家に生を受けながら、不運な最後を遂げました。ニュースによれば、たった2秒間の顔射(※注 顔面噴射)で逝くことになったようです。そんなに儚い人生ならば、常に新しいものを見つけるために挑戦しつづけよう!そんな思いをしたときに出会ったのです。

 

 たまたま近所のTSUTAYAに、妹を欲して『俺のいもうとがこんなに可愛いわけがない』のDVDをレンタルしに行きました。このTSUAYAがMIDORIとかいう文具のスメルがする会社の運営でして、以前からLAMYだのロルバーンだのRHODIAなどのパーリーピーポーお断りな硬派な空気の文具コーナーがあったのです。

 しかし、改装のためしばらく閉店しており、ひさびさに店舗に行ったのですが。なんとまぁ、万引きなどにも苦しめられたのでしょう。Safariなどの万年筆がショーケースに収められ、おしゃれなディスプレイになっていました。また、本屋さんで謎の力を発揮している「高橋の手帳」をはじめ、NOLTYなどの手帳も一か所に集約されています。そして、その手帳の一角に、そのコーナーはあったのです。

「fILOFAX」

 1921年に創立され、ルーズリーフ式の紙を、上質の革でつくったバインダーで綴じるという、現在のシステム手帳の元祖ともいえるアイデアを生み出した会社です。システム手帳のパイオニアとして時代のニーズに応じたシステム手帳をつくり続け、「システム手帳の代名詞」と称されるまでになっています。

 設立当時の社名はノーマン&ヒル社。空襲でオフィスが全焼してしまった際、秘書が自分用に書きとめておいた顧客名簿をもとに、「リフィルの生産は続けているのでいつでも注文してください」という手紙を発送しつづけ、危機を救いました。そのグレースの顧客名簿の呼び名””File of Facts”(真実のファイル)というのが、Filofaxという社名の由来になりました。

 

 そのコーナーができており、数種類のシステム手帳が展示されていたのです。いくつか手に取ってみて、懐かしいバイブルのサイズ感に浸っていました。そこで見つけたのが、Holborn(ホルボーン)。

 トラベラーズノートもそうですが、革の展示品って既に風合いが出まくって革もなじみ、魅力的ですよね。即やられてしまいまして、いったん家に帰ってクールダウンするかと思いきや、いろいろ調べて購入に踏み切りました。

 

Holborn(Filofax)

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 どっしりとした重厚感を箱の外からでも感じます。きっと諭吉アタックで2人ほど犠牲にしてしまったスピリチュアルダメージとかの影響もあると思います。

 

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 ご対面。ぜんぜん関係ないですが、後ろのPCディスプレイは『化物語』の忍野忍ちゃんの半裸画像がデスクトップに鎮座しています。豪放磊落としかいいようがない。男らしい。

 

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 明るめのステッチが効いた外観。fILOFAXの刻印があります。

 

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 カバーの返しにも刻印。6つのポケットが縦にありますが、カバー自体が横方向にも大きなポケットになっ

ています。収納スペースは十二分。でも、その大きなポケットはあまり詰め込みすぎると開閉に影響がでそうなので、あまりものを入れないようにしています。

 

システム手帳の構成

 今回のバインダーは、リング内径23mmというステを、ノート系リフィルに全振りしました。どんな情報をもっていくかはこれから次第ですが、致命的なものばかり既に移行しつつあります。そんな中、だいたいの感じでどんな構成になっているかをご紹介したいと思います。

 

①綴じ手帳

 システム手帳に、綴じ手帳の取り回しの良さ、機動性、年間で一冊のコンパクト性という長所を取り込むためにバインダーに突っ込むということを続けてきましたが、今回もそれを踏襲しています。

 まずはサイズアップしたことで測量野帳を1冊、万年筆の抜けないアピカのメモ帳を1冊突っ込んでいます。最初はNOLTYを入れていたのですが、「先っちょだけだから!」とわけのわからないことを懇願する男性のごとく、何かがはちきれそうな雰囲気でしたのでとりやめ。

 何かスケジュール管理する一冊はないものか、サガミ製品みたいに薄いやつ!などと探していたのですが見つかりません。いまでこそシステム手帳を狂ったように使っていますが、私の究極の理想は「キャンパスノート1冊で全てを済ませること」。そのための大きなヒントがバレットジャーナルにあることは前から気になっていたので、これを機にはじめてみました。

 スケジュール・タスク管理に特化したミニマルな運用で、しかも男らしく装飾は一切ありません。

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 書いてある内容も、モザイクばかりで映倫ですらブチ切れるレベルの代物になってしまいましたのでKeyのみ。とにかくまずは骨組をものにしなければ。このメモ帳で1年を乗り切るつもりです。まぁ、もしも足りないときは、ダイソースケッチブックがありますし。

 

②ふせん

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 これがけっこうな厚みがあるので悩ましいところなのですが、やはりオールインワンとしては外せないというジレンマです。フセンは、目印とノートという大きな2つの役割りに分けられますが、こちらはノートタイプの方。何に使うかはわからないのが特徴で、何かがあったときにないと不安っていう避妊具みたいな存在です。大丈夫、書いている自分でも意味が分からない。

 システム手帳開いてるとリフィルが構えてるわけで、あまり中からふせんを取り出すってことがないんですよねぇ。何かの資料を読み込んでるときに、それに貼り付けてくとかはあるんですが、そうなるとシステムに入っていなくても。。いやでも持ち歩くならシステムに…と、日々悶々としています。が、迷ったら突っ込め。性的な意味でなく。あるに越したことはないのですから。

 

③ジッパーケース

 こちらは少しだけスモークが入ったタイプのものに変更。自分で突っ込んでるんだからだいたいの雰囲気で何が入ってるかは分かります。えぇ、ほんとにわかります。男からすればつかいどころの一切わからない「イケメンふせん」とかもこの中に突っ込んでいますので。

 

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 そんなこんなでまたいろんなものを突っ込んだシステム手帳が完成し、適当なバレットジャーナルと共に日々を過ごしています。

 

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 インデックスと、定規ルーラーも追加(ブラウンとスケルトンのロゴ入りのもの)して、バイブルライフを楽しんでいます。手帳は一新したものの、結局、システム手帳を生かすか殺すかは使い手次第。あまり気負わずのんびり、日々を過ごしていければなと思います。これからよろしく、新しい相棒。