いろは。

手帳・文具中心の雑記系ウェブログ。

幽霊に関する考察のメモ

 ここのところ、ブログ記事のために書きつけておいたRHODIAのメモが溜まってきた。ちぎるためにも一枚ずつ、地道に記事を書いて消費していこうと決意したが、時間が経つと、かつての自分を理解できなくなるものらしい。

  うだるような暑さが続き、涼を求めたくなった。私の生活時間は、今現在の松居一代さんのごとく乱れに乱れているので、夕食もファンタスティックな時間帯になることがある。シンデレラとかがみずぼらしい姿に変っているような時間だ。

 だからテレビ番組も、ドラマだとか続きが気になるものはあまり見ることができない。そんな危機的状況を打破すべく、Choromecastを購入して、動画配信サービスを我が家へ導入した。

 結局いまはdTVに落ち着いているのだけど、その中のオリジナルコンテンツにちょうどよさげなものがあった。

 『狩野永孝の行くと死ぬかもしれない肝試し』

 という番組だ。これがもう面白くって、ガチな心霊スポットに霊能者と共に突入するも、シビアな尺に合わせて「ここはやばい!撤収!」と宣言して速やかに離脱していく様式美がチャームポイントの番組である。幽霊の存在は信じる派だ。

 幽霊というよりも輪廻というかなんというか。両親にしろ、我が子にしろ、いまこの一時だけの縁だというのならなんと残酷な世界だろう。だったら死んだあとは、マーラーカオになりたい。レーズンをいっぱい備えて、春のパン祭りで縦横無尽に無双したい。そうでなければ無の世界で構わない。死んだあとは、それくらいの慈悲が欲しい。

 

 ところが霊能者という人々は、どうも何か違うものを見ているように思ってしまう。かつて、石田千尋さんという陰陽師がテレビに出た。もう登場しょっぱなから、日本史上、陰陽寮が廃止されてから正式な陰陽師はいないとか言われてた。叩けば埃がでるとかじゃなくて、むしろホコリをまとっての登場と言った方が正確か。

 やがて本職はエレクトーンの先生だのなんだのと、真偽が定かになっても微妙な情報まで出回り始めた。くしくも、野村萬斎演じる「陰陽師」が話題になったタイミングにあわせて、野村萬斎を渾身の力で数十発殴打したような石田氏は、すぐにブームになった。

 私も学生だったが例に漏れず、陰陽師を名乗って「ホレオライラトホレオ」みたいな呪文を唱えて友人をビシバシ叩いた。霊が乗り移っていたのかどうか定かではないが、高校生というモラトリアムも終わろうかという時期の青少年に「陰陽師ごっこ」というインパクトを与えた彼の功績は計り知れない。その後、金スマなどに出演を繰り返し、一時期アイドルになりかけ、いまではブログにてとっても香ばしい政治的主張を繰り広げている。

 思えば、本来の陰陽師も政治に携わり、ものごとの吉兆を占ったり、鬼を払っていたので当然かもしれない。

 

 余談だが、陰陽師の術式の中でも、最高位に位置し、外に決して漏らされぬものがあった。そもそもそれを執り行うことができたのは、かの史上最強にして有名な陰陽師である安倍清明だけであったという。それは「泰山府君の祭(たいざんふくんのさい)」といい、死者を蘇らせることができたという。私は「逆泰山府君の祭」と名付けた金的蹴りによって、逆に何人も(のべ人数であり、主に弟を複数回)蘇らせるどころか葬ってきた。

 

 話が盛大にそれてしまったが、心霊番組の定番で色んな霊の解説が入る。しかし、それが正しいのか間違いなのかはわからない。私がメモに書きつけたのは、いわゆる「地縛霊」というやつである。

この世に強い未練を残したまま、成仏できずに留まっている。そのように説明されることが多いが、強い未練とはなんであろうか?

 

 強い未練とは、換言するなれば強い欲求である。つまり、それは価値観に大きく依存するのではないだろうか。人間の思想は進化し続けてきた。洗練されれば価値観も変わり、そうなれば未練というやつも変質してくるのではないだろうか?人間の思想の進化は、幽霊を変えるかもしれない。

 

 例えば、道徳教育や宗教教育が発達して、他人に寛容な社会ができたとしよう。そこでは他人に殺されても恨まないような社会になっていたとしたら、これまでのような地縛霊は今後生まれなくなる。

 誰に奪われるでもない貞操を守り続けて生が尽きたとか、そんな未練が台頭してくるかもしれない。人を恨むでなく、自分が激突した電柱を恨んで、「なんでそんなとこにつったっとんじゃ」と電柱に因縁を付け続ける人に無害な地縛霊もでるかもしれない。

 もっか私は、いまこの場で隕石とか落ちてきて死んだときには、ネイチャーガイド佐々木さんに会えなかった未練を抱いて、遥か北の大地、知床を目指す。もはや縛られているのかどうかすら不明な大移動である。

 人間の思想の進化は、幽霊を変えることになるかもしれない。

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