Personal Organizer Lab.

システム手帳・文具中心の雑記系ウェブログ。

ビジネスアタック

日々、メモやノートや手帳をペンでこねくりまわし、得体の知れないアイデアを練ってきた。アイデアを求められるようなクリエイティブな仕事ではない。むしろ対極に位置する。そんな私が何のアイデアを練ってきたのか。それは他ならない。私が豊かで贅沢な暮らしをするためにお金を稼ぐアイデアである。

 

お金を稼ぐというと聞こえはいいが、つまるところ他の人の所得をつまみ出すためのアイデアということだ。それがwin_winの関係で気持ちよくお金を出すのか、知らないうちに搾り取られているのか。後者は主に、異性器のように年取ったら拝み倒したくなるような、複雑怪奇な契約体系で搾り取る携帯キャリアのような事業だ。どんな手段であれ、人の財布から自分の懐にお金を移すことを「稼ぐ」という。

 

お金を稼ぐ上で大事なのはターゲットだ。例えばワンピースとかに出てきそうなくらい荒稼ぎしている「あな◯手帳」とか、羨ましすぎて鼻血が出そうになる。

そのほかにも、マルチを構築して不労所得を得たりだとか、他の人からお金を掠めとる手法はいくらでもある。

 

つまりターゲットは、容易に財布を開く層だろう。なに、異性は全く足を開いてくれないが、財布は異性同性分け隔てなく開くだろう。方法によっては。

 

数日前、病んでるのか何なのか自分でも分からないが、数時間に及ぶ「金正男の暗殺」について情報を追った番組を観ていた。視聴し終わった暁には、北朝鮮の裏側を垣間見た気になって、かの国ならば見せしめに処刑されても違和感がないほど詳しくなってしまった。にわか北朝鮮通の誕生である。

 

知的好奇心を煽られてひたすらに独裁国の情勢とスキャンダルを観てしまったのだが、要するに私が北朝鮮について情弱だからハマってしまったのである。人はハマるとお金や時間を差し出しやすくなる生き物だ。ソーシャルゲームしかり。

現実世界では青びょうたんの顔とモヤシな体のようなキメラであっても、ゲームの世界では筋骨隆々のハンターとして、人知を超えた非常識なモンスターにやれ刀だ弓だで向かっていく人々がいるように。

 

つまり情弱を狙えばお金を稼げるのではないか?しかしながら「情弱」ということばが辞書に載って解説されそうな昨今、そんな存在はなかなかいないのかもしれない。よく分からないことがあればスマホで検索し、得体の知れないものがあればカメラで写して拡散し、とかく情報が氾濫する時代。それらに触れずして自分で物事を決める人というのは、相当に頭が切れるものか阿呆かのどちらかである。

 

ならばと考える。情弱を探すより、情報が少ないジャンルで考えてフィールドを絞ってはどうか。コペルニクス的転回の思考で私は考えた。さすがである。

彼氏を逃したくないときには避妊具を付けずにことに及び、事後速やかに壁倒立を限界までしていれば重力に抗えず妊娠しやすい。という理論を吹聴して、顰蹙とともに「性教育小学生からやり直せ」という論評を賜っただけのことはある。

 

ではどのような分野に絞れば良いか。1つのキーワードは芸術であろう。ときに幼稚園児が描いたような絵画が、肉眼が飛び出かねない高額で落札されたりする。これは芸術の価値に明確な、あるいは客観的な基準がないからだ。

例えば私が奇声を発しながら絵の具を筆で叩きつける。それは芸術でも何でもないかも知れないけど、どこかネジの飛んだ人が高額で落札する。その話題を書いた人は、何でもない絵の具の飛び散った紙が、芸術的な何かに見えてくるかも知れない。

 

私が熟考した結果が出た。盆栽である。とにかく盆栽を育て、知ったかぶりしながら自画自賛しつつ、ものすごい価格で出品する。

芸術的で小さな木。しかし、その基準を知る人はあまりいないだろう。私もその一人である。とにかく枯れてなけりゃいいんだろ?みたいな勢いで育て、作り込み、自ら芸術的価値があると宣伝して高値でうる。そしたらもう、あとは勢いで売りさばいて、その収入をもと与沢翼的な飛躍を遂げて、秒速で数万円稼ぐような小金持ちになるのである!!

 

という妄想をしながら、明日の出勤に打ち震えています。そろそろ平成の一揆を起こそうか。政治はどうでもいいけど、年金で僕から搾り取らないで!もともとスズメの涙の収入なのよ!

まだまだ楽な暮らしになる日は遠いようです。