いろは。

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Xmas2017 総括

クリスマスを振り返ると、今年も熾烈を極めていた。いつからだろうか。クリスマスにプレゼントをくれるのが、サンタクロースから恋人に変わったのは。

 

 

一年間の中で最もカップルたちがイキるのがクリスマスイブである。普段は個々の記念日や誕生日など戦力が分散されているが、ことクリスマスイブには図り合わせたかのように一斉一同にイキりだす。これはキツイ。

 

映画館で寄り添いあい、喫茶店で語り合い、お洒落なリストランテでディナーを楽しみ、イルミネーションで下半身が輝き出す。あとは世間から隔絶されたベッドルームに突入し、ことに及ぶ。けしからん。まことにけしからん。

 

世の中を群雄割拠しているカップルたちに対抗するにはこちらも群雄割拠するしかないが、いかんせん男の独り身ではあまりに徒手空拳過ぎる。クリスマスイブの夜、あいも変わらずスマホの画面を眺めながら歩く人と、恋人の顔を眺めながら歩く人では、カーストも問題にならないくらいの聖夜限定アパルトヘイトが展開されるのである。

 

聖なる夜、私はスマホを観ながら歩く人と恋人と歩く人とを観て、ポケモンGOを思い出した。今年大流行し、人々がこぞってスマホを出しながら街中を徘徊したあのゲームである。

カメラを起動すると、現実の風景にポケモンが現れており、それを捕縛することでレベルを上げて行くというリアルポケモンの様相を呈したゲームだ。

 

だが広い視野で見てみると。また行くカップルも全てが美しいわけではない。独断と偏見、むしろ好みになるのだろうが、中には新手のレアポケモンと勘違いしてモンスターボールをぶつけたくなるようなカップルもいる。しかし当人たちは幸せなのだ。

 

視点を逆さにしてみよう。クリスマスにぼっちでスマホも見ずにフラフラ歩いている人。他ならぬ私だったのだが、それは必ずしも不幸なことだろうか?

クリスマスのイルミネーションが彩る街中。私は一人でふらふら歩いていた。スマホはコートの中だ。何をしていたのかいというと、私の頭の中はとある人に思いを馳せている真っ最中であり、何も手に付かなかったのである。

 

その人物とは他でもない。杉田玄白である。彼は解体新書をあらわした、日本の医学の祖とも言える。この精緻なる解剖学書の登場により、日本の医学は飛躍的に発展した。

かどうかは知らないが、少なくとも大人のおもちゃを開発する大きな契機になったことは間違いないだろう。

 

解体新書の翻訳の元となったのが「ターヘルアナトミア」である。当時は辞書もない時代。相当翻訳には苦心したものであろう。そのときの玄白の体験談を綴ったものが「蘭学事始」(らんがくことはじめ)である。

アナは今更説明するまでもないが、ことはじめは姫始めの言葉に通ずるものがあり興奮する。意外と杉田玄白周辺のものは色っぽいものが多いのではないか。

 

世の中のカップルが相手の全裸を最終目的に据えてオシャレを演出しつつ謳歌するなか、私は孤高に、全裸の神秘を追求した杉田玄白に思いを馳せていた。知的過ぎる。

 

そもそもクリスマスだからと与えられる側に甘んじてはいられないのだ。大成しようとするものならむしろ与える側に回らなければ。プレゼントが来ない!と嘆くよりも、サンタクロースからフランチャイズでライセンス契約を求められるくらいの人物にならなければ!待つ身ではなくむしろトナカイを鞭打つ側に!

 

こうして私のクリスマスイブは類い稀なき妄想の決意だけで終わろうとしていた。いくらトナカイを鞭打ちたくとも、そもそも女性に鞭打たれたい人種の私などにその資格はなかった。できることといえば、会社にいるブルゾンちえみの出来損ないみたいな同僚にモンスターボールを投げつけることくらいだった。ポケモンGOというよりも、もはや桃太郎の鬼退治みたいな直球的なまたストーリーになる可能性すら孕んでいたが。

 

今年も私は何もできなかった。蠢くカップルに呑まれ、来年こそはと胸に誓う。不意にスマホが震えた。メッセージの受信だった。

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弟にとんでもないものが炸裂していた。