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システム手帳論考3_【リフィルについて】

salsa.hatenablog.jp

 

 少し前、まだ幼くて頭が残念だったころ。どこかの神社仏閣で、焚かれていたお香の煙を体の悪いところにあてるとよくなる、と聞いた母が親の仇のごとく私の頭と顔面に煙を浴びせてきたころ。カメハメ波の練習に余念がありませんでした。

 

 さすがに今は大人になって、カメハメ波の練習みたいな子供っぽいことはしていませんし、卍解の修行に専念しています。しかし、当時はドラゴンボールがとても人気でした。

 『頭からっぽの方が夢詰め込める』

というテーマソングのフレーズが今も印象に残っています。空っぽの頭に、、、テストでそらっぽと読みを答えてしまったような頭に。いろんなものを詰め込んできた結果がこれです。変態テキスト筆まめ野郎として電脳世界に君臨する運びとなりました。

 私の頭には残念なものしか詰め込めませんでしたが、システム手帳はいろんなリフィルを詰め込めます。

 システム手帳初心者のためのリフィルセレクト例をまとめてみました。システム手帳はリフィルの組み合わせ次第で、いとも簡単に自分だけの手帳ができあがります。さっそく使ってみましょう。

 

 

初心者におすすめするリフィル組み合わせ

 とは銘打ってみましたが、ありがたいことにバインダーを購入すると必要最低限のリフィルは最初からセットとして付属しています。

 

ガイドプロテクター

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 何の変哲もないプラスチック板のリフィルですが、紙リフィルがリングに巻き込まれるのを阻止してくれます。前後にページを開きますので前・後ろに綴じこんでおきましょう。たいがい、最初から付属しています。

 

パーソナルガード

 「この手帳は大事なものです。拾った方は下記までご連絡ください。お礼を差し上げます」のようなメッセージを書くリフィル。これもだいたい、製品の最後のページに付されています。万が一のこともありますので、必ず書いておきましょう。

 

以上です

 これさえあればだいたい使えます。オリジナリティという意味ではまだ背骨もできあがっていない段階ですが、「ほんとに何選んでいいかわかんねぇよ!」という憤怒の形相な人はまずこここから始めましょう。

 

 ところで、これでは何もバインダーには綴じ込まれていない状態ですね。えぇ、それでいいんです。次に登場するのがこれ。

 

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 無地リフィルとなっていますが、中には方眼リフィルと無地を半々で入れており、これをカバンのすぐ取り出せるところに放り込んでいます。

 システム手帳には「綴じてあるリフィルに書かなきゃならない」なんてルールはありません。むしろ最初はリフィルを持ち歩いて、カフェなどで一気に書き込んで完成したものをシステム手帳に綴じていけばいいのです。

 不安な人は、方眼や無地をある程度、バインダ―に綴じておくといいでしょう。超高級メモノートとして使ってください。そのうちにあれもこれも預けたくなりますから。

 そうなったとき、用途に合わせたリフィルを選びましょう。

 

そもそも思考って

 頭に浮かんだことそのままを紙に書いても、備忘録になるくらいが関の山。本当にアイデアとして活用したければ、頭に浮かんだ曖昧な思考に、情報の【補足】・【整理】を加えて整形してやる必要があります。

 

 例えば、私は研修で強制的に受けさせられるセミナーに出席する際、スケッチブックのノートを持参して、講師の説明を聞き、要点を書き取ります。しかし、話し言葉のセミナーでは順序が逆になったり、時間の関係上、補足部分を省略したりということが多々あります。

 なのでスケッチブックのノートから、手帳のリフィルサイズに落とし込むために整形作業を施します。取捨選択、補足資料、順番を並べ替える、言葉を要約してフローにするなどです。

 リフィルに落とし込むにが内容量に限界がありますので、使い手は注意深く情報の無駄をそぎ落として、コンパクトにまとめることになります。この作業こそが思考をより深く掘り下げ、切れ味が増したものにしてくれます。

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とはいえ、これはシステム手帳を使うためのほんとに何も分からない!という人のための極端な構成です。もう少し、「とりあえずこれ突っ込んでおけばいいよ」というリフィルを紹介しましょう。

 

アドレス帳・取り外し可能なメモ帳

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 社会人になると意外と年賀状など住所録が必要になるもの。また、万が一、スマホのバッテリーが昇天してしまったときなどにも便利です。住所録のリフィルもありますが、他人様の重要な個人情報なので抜け落ちや紛失がないよう冊子タイプのもをバインダーのポケットに差し込んでいます。

 メモ帳はわざわざシステム手帳をもっていくまでもな用事のときに取り外して持っていきます。メモ代わりですね。

 

クリアポケット

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 クリアポケットはなんでも入れて保存できる定番のツールです。私はこの中に領収証や、チケットの半券、銀のエンゼル、リフィルに綴じ込む際のホール保護にビニールパッチを入れています。

 あとはときどき打ち合せのためにMINTIAなどのブレスタブレットもここに突っ込んでいます。

 

インデックス

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 インデックスはとにかく何でも綴じ込むシステム手帳の目安になる大事なリフィルです。全てこのシステム一冊に集約しようとすればするほど、その情報のグルーピング、分け方による整理は重要になってきます。

 私の場合は、全てのインデックスの手前に(とりあえず)綴じ込んでおき、一週間に1回くらい確認して振り分けたり、捨てたりします。意外と、1週間も寝かせると「何でこんなのとっておこうとしたんだろう」というリフィルがでてきます。そして、その逆もまたしかり。一旦冷静になった頭でその情報の価値を改めて見直すと、いろんな発見がありますよ。

 アイデアは寝かせて熟成させる必要があり、思いついたその当時には必要されなくとも、寝かされて熟されると、必要になったときに向こうから迫ってきます。寝かせる、つまりストックしておくことも重要なのです。

 

カードホルダー

 社会人ならばカードホルダーもあると便利です。自分の名刺や受け取った名刺をストックしておけます。

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 他にも携帯はしておきたいけど普段は使わない保険証や免許証など、また最近はお店の紹介を印刷したショップカードなど名刺サイズで配布されています。

 カードホルダーをお気に入りのショップリストとして活用することも可能です。ぜひ、自分のライフスタイルに合わせて便利に活用してみてください。

 

その他スケジュールリフィル

 ここまで突っ込んで管理していれば、もうスケジュールですらシステム手帳で済ませたくなってきます。

 スケジュールの管理も、バーチカルやレフト式、マンスリーなどさまざまなリフィルが充実していますが、ここではあえて取り上げません。個々のメリット、デメリットは人によって異なるからです。

 

 システム手帳の弱点

 システム手帳にももちろん弱点はあります。それは情報をいつまでも保存しておく反面、スケジュールなどの過去の記録の保存性が困難なこと。

 年度が過ぎればスケジュールリフィルを入れ替えることになりますが、外したリフィルは捨てるか、保存用の安価なバインダーに保存しておくかです。その点、一年間で一冊とまとまった形式の綴じ手帳は便利です。

 そこで私はライフログ、スケジュールは綴じ手帳に書き込んでいます。

「ほら、システム手帳一冊に全てを集約なんて無理なじゃないか」という人もおられるかもしれません。ところがどっこい。

 綴じ手帳そのものをシステム手帳に放り込めば双方のメリットを使用できます。

 

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  こうやって使用することにより、スケジュール含めた年間のログは1冊にまとめることができます。文字通り穴をあけたり加工することなく、サイズや中の形式・レイアウトなどを吟味してシステム手帳のカバーではさむだけです。

 年度等が切り替わったら綴じ手帳そのものを入れ替えます。バイブルサイズでは機能の高いNOLTYなどもはさみこめますので、システム手帳の機能が一気に拡大されます。

 

おまけ 白紙リフィル

 無地の白紙リフィルは非常に汎用性が高いです。無地ですのでスケッチに使ってもよし、プリクラ帳の台紙に使ってもよし。

 他にも、記事をプリントアウトして、無地リフィルを台紙にして貼り付けるとスクラップブックになります。もちろん、リフィルそのものにプリントを施しても構いません。

 また、付箋をストックできるリフィルを綴じこめば、インデックスで白紙ぺ―ジのエリアを区切り、「ふせんノート」として活用することもできます。正に可能性は無限大で、これこそがシステム手帳の魅力であると言えます。

 

 いかがでしたでしょうか?もっと個性的なリフィルもありますし、そもそも自作だってできちゃいます。

 工夫すればするほど、自分だけの究極の思考マネジメントツールができあがっていく楽しさは、何事にも代えがたいものです。

 ここで挙げた例はほんの一例に過ぎません。ぜひ、あなただけの組み合わせを探してみてください。

 

次回、システム手帳論考3では、少しシステム手帳から離れて「情報の取り扱い説明書」をまとめてみたいと思います。これを踏まえておくと、システム手帳の便利さがより一段理解できて欲しくなるに違いありません。

 

さるさ(@salsa0941)でした。