メモ。_【RHODIA No.11】
「すべてをシステム手帳1冊に集積する」
ワンピースの読み過ぎなんじゃないの?と思われそうなこのフレーズを信念に、システム手帳を使い続けてきましたが、何も欠点がないわけではありません。
システム手帳も使い方によって大きく2つにわけられ、全てを集約しようとする人と、高級ミニルーズリーフのように使う人といます。
僕の場合、たぶん頭の中はオランダ村みたいにチューリップ畑が広がっているタイプの人間ですので、集約しようとするシステム手帳と、ルーズリーフのような扱いの手帳と常に双方をはべらせています。はべらせているのが女性ではなく手帳というのが哀愁を感じずにはいられません。
複数冊使ってるけど1冊主義
「この1冊を見れば全てが分かる」
その意味でのシステム手帳は1冊しか使っていません。その他のものはルーズリーフであり、システム手帳型名刺入れであったり。バインダーがついてるものを使っているに過ぎません。
みせかけは複数冊つかっているように見えますが、実態としてシステム手帳としての機能は1冊に全て突っ込んでいます。他は好きだから使っているに過ぎません。
集約型システム手帳の弱点
理想に近づけば近づくほど、「重い」(物理)。
ゼクシィや離婚調停・離婚届の完全マニュアルとかいった本はスピリチュアルで、まるで「おもてをあげよ侘助」な勢いで重さを盛っています。
そしていろんな情報を突っ込めば突っ込むほど、容量を増やせば増やすほど、その物理的な重さも増していきます。
そして、その重さは取り回しにも影響を与えてきます。ある程度の重さになると、かばんに入れておいて、落ち着いたときに取り出すしかありません。ポケットや胸ポケットにも入らない。これでは「瞬間的に閃いた何か」を、即座に捉えることなどできなくなってしまいます。
メモ
そこで活躍するのがメモです。これはいわば飛び道具的なもので、システム手帳の母艦から離れ、胸ポケットやコートのポケットに突っ込んでおくと、非常に便利なのです。
私が愛用しているのは、「RHODIA No.11」。
「RHODIA」は、サイズによっていくつかのラインナップが出ています。僕は胸ポケットにすっぽり入るこのサイズを愛用しています。
これ以上大きなものとだと、そもそもそのようなメモを書き込めるならば最初から手帳を出しています。あくまでメモですので、重視すべきは携帯性です
何かを思いついたとき、というのはアイデアの輪郭を捉えたに過ぎません。その場で詳細に検討するまでに、むしろ輪郭だけ残して熟成させた方が、いい発酵を呼び寄せます。
中身はブルーの方眼紙。やや濃いめの罫線でこれが苦手だという方もいますが、所詮はメモです。あまり気にしません。
RHODIAがいいのは、表紙が防水加工されていること。特に夏場とかは、ペンや名札を入れた胸ポケットは蒸れます。そんなときにもこのメモは安心です。
またミシン目が入っているので、メモをきれいに切り取ることができるのもポイントです。
【基本スペック】
No.11 7.4cm×10.5cm / 80シート / 200円+税
書き味はさすがメモブロックの定番なだけあり、えんぴつ、シャープペン、ボールペン、万年筆でもきれいに筆記できます。
逃さないことが第一義ですので、ひとまずメモで捕まえておいて、あとで補足するなり詳しく調べるなり、情報を整えてからシステム手帳に必要に応じて収納します。特に検討が必要なものだったり重要なものはすぐにメモを切り離し、システム手帳に保管します。
こうしておけばシステム手帳を開くたびに、メモがチラリズムな感じで「この情報を忘れるなよ」と刺激してきます。
このように保存しているメモ用紙には、何かあれば追記していきます。そして時間があって気が向いたときにがっつり調べて、情報として加工していきます。
一時期は、RHODIA専用の革カバーなどつけようかとも思いましたが、そこまで大事に扱ってはメモとしての役割りを阻害してしまいそうでしたのでやめました。
大事に革カバーをつけて持ち歩けば、何か有益に使わないきゃとかわけのわからないプレッシャーが出てきてしまうのです。そうなってくると頭もスムーズに回らない。
ときには「猟師 / ヒグマ撃ち / マタギ」とか、自分でもなぜ書いているのかイミフメイなメモが出現して悩むこともあります。いくらメモとはいえ、最低限の情報は抑えておきましょう。
あまりにもイミフメイなメモが出来たため、僕はかならずメモにはタイムスタンプと、何のためのメモなのかを書き込むようにしています。
メモは、システム手帳が効かない小回りを使って、ふとした瞬間などを思考を掬い取ってくれる網のようなもの。なのでシステム手帳から飛び出して、情報を管理する飛び道具みたいな扱いをしています。
ぜひ手帳の補助ギアとして、メモも再検討してみてはいかがでしょうか。