システム手帳論考10_【研究ポスター:すべてをこの1冊に集積せよ】
12月の師走を迎え、師どころか預金口座の中身も怒涛のダッシュをみせつける今日この頃。皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
そろそろ手帳も移り変わる季節。アドレスや仕事の重要な情報などの引っ越しに追われる方も多いでしょう。この度、年末の恒例行事「手帳書き比べ総選挙」において開催された、「手帳文化祭」にて研究ポスターを出展させて頂きました。
ポスター出展
手帳書き比べ総選挙は、市民団体 日本手帖の会さんが主催しているイベントです。
市民団体「日本手帖の会」 – 日本手帖の会は、手帳とそれに関連する文具・デジタルガジェット等の愛好家の集まりです。
今回、貴重な機会にお声かけいただきましたので出展させていただきました。しかし、出展するときめたものの、何を発表すればいいのやら。ぐるぐるぐる頭が至らない方向にばかり回ったため、ノートに書きだして少しずつ内容を書きだしていくうちに方向性が固まってきました。
せっかく手帳に興味ある人たちが集う場で、僕の変態ポエムを壮大に展示しても意味がない。システム手帳論考のエッセンスを規定枚数ないに濃縮して、システム手帳を知ってもらおう!と、思い至ったわけです。
方針が決まったら、内容を整理して資料のドラフトをつくります。マックブックはもってないので、方眼ノートをもってドトールでドヤってました。
とにかくクリティカルな情報を詰め込みたかったので、何度も何度も推敲しまいた。以下に、出展させていただいたポスターをコメント付きで掲載して解説します。
すべてをこの1冊に集積せよ
▲「すべてを一冊にまとめる」というコンセプトの具体的な内容を定義しました。そしてそのために手帳に必要な条件ですね。
▲すべてを取り込むといいながらも、情報は「さまざまな形」で私たちの周囲を取り巻いています。それぞれに応じた加工を施すことで、システム手帳へ集約できるようになります。例えばキャバ嬢の名刺なんかスーツのポケットに入れたままだと奥さんからの激烈往復ビンタからは免れられない運命です。しかし、名刺と名刺の間に挟んで収納することで、だいたいシステム手帳が守ってくれます。財布にいれて保管などはもってのほか。
▲いろんなメモ術やノート術を見ると、「とにかくくだらないことでもいいから書け!」となるけれど、情報を好きに並び替えられるシステム手帳の場合は、情報がどの位置づけにあるかを把握すると捗ります。例えば、「プライベート」と「未来」は隣接していますが、「将来的には全シリーズを揃えたい書籍」などの場合、同じ未来系統ということでプラン、スケジュールの中に欲しいものリストを組み込める、といった具合です。対極に位置する情報でなければグルーピングが容易になります。
▲綴じ手帳を突っ込めばいい。そんな安易な発想からでしたが、これはなかなかの革命ではないかと思ったものです。まさにコペルニクス的発想が生み出した、手帳のいいとこ取り。インスタでは能率手帳をはさんでいる人もいるとのこと。私がはじめて挟み込んだのは、バイブルシステム手帳×NOLTYでした。
スケジュールとか予定管理って、とても重要なんですけど、その日が過ぎてしまえば用済みで不要なんですよね。時の流れって残酷だなと思います。
▲収納の実例。ここでは紙面の都合上4つしか紹介できませんでしたが、これはたくさんありますし、他にも「シス手研」ハッシュタグで進化していくと思います。これら情報を独自に並べ替えて、日々、情報の追記などを重ねていく。そうして自分だけのシステム手帳ができあがっていきます。
▲とはいえ、いつもデータベースを取り出してふりかざすにはやや難があります。そこで飛び道具。とはいえ、それらは情報のキャッチであったり、展開・補強・深化など情報の取り扱いによってツールがことなります。大事な部分を下に追いやってしまったことが反省点でしょうか。大事なことでした。
▲最後に、テキストサイト管理人ぽく文章で総括を行いました。まだまだここの資料だけでは伝えられなかったシステム手帳の魅力がある、というとを強く訴えています。それを求めてこのサイトを開いたとき、一糸乱れぬ桃色テキストが乱舞していたらどう思われるでしょうか。心配でなりません。
という形で、ポスター展示させていただきましたので、ご報告です。
お声かけいただき、貴重な発表の場を提供してくれた日本手帖の会ならびに会長のおりひかさまに厚く御礼申し上げます。
さるさ