テーマパークノスタルジック
入社する企業の名前以上に、「その仕事に対してやりがいがあるか否かっていうのが重要だ」っていうのがわかったのは30を超えてのことでした。
このところ本気で、オリエンタルランド、ユー・エス・ジェイ、グリーンランドのいずれかに転職したい。
安定が大事、安定こそ正義。商売人であった親は、そう言い聞かせながら僕たち兄弟を教育してきました。そして望むような路線の就職した。けれどもどうだろう。
安定とは裏を返せば、大きく稼ぐこともないということだ。決して低くもないし、高くもない。なぜならば平均をとった給与だから。でも稼ぎに関してはどうでもいいんです。問題はやりがいを全く感じないということ。
社会の歯車になんか…なんて青いことは言わないのですが、せめてこう。有意義な歯車になりたい。自己満足できる歯車になりたい。
今夏、故郷に帰省して、遊園地へ行った。親に手を引かれて訪れた遊園地。いまでは子どもの手を引いて訪れるようになった。
思い出補正なんて言葉があるけれど、でも思い出を人の心に残せるのはパワーのある施設だけだ。3世代で訪れる施設なんて、近所の代々続いてる老舗か、病院、お寺、テーマパークくらいだろうと思う。
そのテーマパークも、いくつも閉園してきた。長崎県オランダ村、福岡県ネイブルランド、スペースワールド、熊本県アジアパーク。どれも両親、親戚との思い出が詰まった施設だったけれども、不況の波にのまれて姿を消していった。
厳しいことはわかるけれど、テーマパークにはたくさんの思い出を作った責任がある。思い出を受け継げるように存続してもらいたい。そんな中に、尽力できる仕事があるならとてもやりがいのあることだと思う。
やり直しの余地がまだ少しでもあるうちに。なんとかできないかなぁと思った。
幼いころに見上げた観覧車は、今も変わらずに回ってた。
見上げながらふと、そう思った。