いろは。

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リングの干渉について

 システム手帳を普及させたいと思うにあたり、この問題は避けられないだろうと思う。事実、システム手帳を勧めたとき、躊躇される理由にもリングの干渉を挙げる人は多い。

 どんな魅力的なものにも欠点はある。テレビで華やかな女優も、おいはぎのごとく着物を破りさけば、奇想天外な色のおっぱいかもしれない。広大無辺な乳輪かもしれない。しかし、そんな欠点など目をつむればいいではないか。

 と煙にまくことをせず、システム手帳研究家としてこの問題と向き合ってみたい。

  システム手帳をシステムたらしめるパーツが、綴じ式のリングだ。これがあるゆえに並び替えや入れ替えが容易にできる。その一方で書く際に手に干渉するという問題を起こす。特に左側のページに書くときだ。

 もし広末涼子さんが冒頭のような個性的なおっぱいであったとしても、私は自らの目にモザイクを施して全力で自らに暗示をかける所存なのだけれども、目をそらしてばかりもいられない。これまで使ってきて、いくつかの改善策を示したいと思う。

 

模索1【サイズダウン】

 そもそもリングのサイズを落とすという選択。薄いシステム手帳がそれだ。サイズそのものを落とせば干渉は少なくなる。けれどもそれでは、そもそもシステム手帳のメリット(色んなツールリフィルをはじめ、なんでも突っ込める)が生かせなくなってしまう。

 例えば、無上の快楽をむさぼれると評判のTENGAを例にとってみよう。突っ込むと下半身限定のパラダイスが広がる。しかし、いくらIKEAにさりげなく置いてありそうなフォルムだからとはいえ、大人のおもちゃだ。目立たないようにサイズダウンしたとしよう。入口は狭く、奥行きもない。

 そもそも突っ込めないTENGAに価値はあるのか。私のが大きいとか小さいとかの論議ではない。レーゾンデートル、存在意義の問題だ。

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模索2【万年筆で書く】

 万年筆は、ペン先でなぞるだけで筆圧を使うことなく線を書くことができる。なのでリングが邪魔なら万年筆で、干渉しない位置取りで書くことはどうだろうか。

 つまりペンの比較的上の方も握りしめ、にょーんと伸ばしてなぞって書くのである。こうすればリングの干渉は避けられる。デメリットは超絶的に書きにくいことだろうか。その書きにくさは群を抜いていて、むしろリングの干渉と付き合いながら書く方がマシとさえ思い知らしめてくれる。ぜひ試してほしい。

 

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模索3【横向きに使う】

 リングが上に来るように、横向きにつかってはどうだろうか。Ashfordなどからも、横向き仕様のリフィルも発売されている。こうすればリングの干渉もなんのその。左右の高低差さえなくなったように錯覚してしまう。

 しかし、スケジュールなどフォーマットが決まっているものには通用しない。これができるのは方眼紙や罫線のノート、無地リフィルなどだろう。けれども自由度が下がる気がする。あまり根本的な解決策にはなっていない。

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模索4【カサをコントロールする】

 システム手帳にはNOLTYを突っ込んでいる。スケジュール関連はこの1冊に任せていて便利なのだが、かさを増したいときにも下敷きとして使える。

 左右均等の高さになるように調整すると、リングの干渉はミニマムに抑えられる。惜しむらくは焼けし石に水と言わざるを得ないような効果しかないことか。絶妙なタイミングでのみ発揮される機能で、いわばマリオのスターみたいなものだ。あまり期待しないほうがよい。

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さるさ式解決策

 私自身、この問題とは長年向き合ってきた。ということは全くない。リングの干渉はありつつも、それが霞んでどうでもよくなるようなシステム手帳のメリットと魅力にとりつかれているからである。多少の干渉なら無視して使う。

 目の前に広末涼子さんが全裸にバスタオル一枚でベッドに横たわっていたとする。しかしよく見ると腋毛がそられてなかったとしよう。この世の中の男性の、どれほどの人がそんな些末な問題に取り組むだろうか。むしろオプション、レア体験とばかりに享受する人が圧倒的だろうと思う。とはいえ、私なりの解決策を示しておきたい。

 

 まずは先入観を捨てることだ。確かにリング径の大きなシステム手帳の場合、その干渉も比例して大きくなる。けれど、何も綴じてあるリフィルに書かなければならない、なんていうルールはない(以前にも書いたが)。

 私の場合、リフィルを綴じずに袋入りのままバッグの所定位置に入れている。何かまとめたいときはそこからリフィルを出して書く。そして完成したらシステム手帳の、インデックスで分類されたしかるべきところへ綴じる。

 

 この方法にはもう一つ意味がある。『知的生産の技術』(梅棹忠夫 岩波新書)に詳しいのだが、「京大型カード」という情報カードの整理分類方法がある。この原則は、1トピックにつき必ず1面に収めるというもの。システム手帳も、カードではないにしろリフィルで並べ替え、グルーピングをすることも多いのでこの原則を守っている。

 本1冊でも、スケッチブックの書き殴りなどを経て、ムダをそぎ落としていく。そうしてリフィル1pにまとめてしまうのである。2pに渡ったり、見開きなんかで使ってしまうともう並べ替えやグルーピングができなくなってしまう。(その必要のない趣味的な情報は好き勝手見開きでも使用しているが。)

 1pにまとめ、裏面は白紙。もしくはちょっとだけはみ出したりもする。ほとんどが追記スペースとして確保している。あとから関連する資料や書籍が出てくることが多いから、両面に書き込んでしまうと情報の拡張ができなくなってしまうのだ。

 このように基本的に綴じているリフィルに書き込むことがあまりないために、リングの干渉を気にしたことがない。

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 しかし紙は多いに越したことはない。もちろんバインダーにも白紙リフィルを可能な限り綴じ込んでいる。けれど、綴じているリフィルに向かって詳細に書き込むことはほとんどない。シャープペンシルで気になったことを大きめに走り書きしておく。そうすると時間のまとまってとれるときに、走り書きメモのリフィルを取り出して詳細にまとめていく。走り書きメモは消しゴムで消す。もしくはバインダーに綴じているポストイットに書いて、INBOXインデックスのところに貼り付けておくこともある。要は書くときと書かないときを適切に使い分けるということだ。

 いわばシステム手帳は情報保管ツール、アーカイブであり、視認性と検索性、いつでも情報を参照できる環境こそが本体だったりする。スマホも新機種などが次々と発表され、SNSとソシャゲにしか使用しないようなパープリン中学生がこぞって最新機種を使っていたりする。けれども大事なのはハイスペックかどうかよりも、そこに詰まっていて取り扱う情報にこそ価値がある。バインダーを手帳そのものとしてとらえないことで自由になれるということを覚えておきたい。

 

 少なくとも、この方式によってバインダーに綴じられたリフィルに書く機会は必要最低限しかない。リングの干渉は由々しき問題ではあるものの、それを理由にシステム手帳を使わないというのは非常にもったいないと思うのだ。ぜひ、それぞれの解決策を模索してほしい。そしてできれば私のような使い方を妙齢の清楚な女性に広げて、若い女性ファンを獲得したいと切に願うのである。