寝る前のこと。脳裏に、過去に恋愛した女性たちの顔が脳裏に浮かんできました。暖かい思い出に浸りながら、心地よい眠りに落ちていく。そんなことは一切なく、むしろ自分で自分の首を絞めて、セルフ昇天で天に召されたい気持ちになったことは言うまでもありません。
思えば、HN(ハンドルネーム)というのはそんな自分の黒歴史を一切なかったことにして、新たに再出発できるとてもいいツールなんじゃないかと思います。
ある意味で、実社会では仮にも「先生」と呼ばれている人間が、日々、おっぱいだのなんだのと記事に書けるのはこのハンドルネームのおかげです。
私のこのHNは、まだ高校生かそこらのとき。とあるローカルチャットルームで使いはじめました。HNを決めて入室しなければならなかったのですが、いきなり己のニックネームを己で決めろ、と要求されてもなかなか思い浮かびません。
正確にはいくつか思い浮かぶのですが、そのままに打ち込むことも憚られます。なにせ当時は高校生ですから、理性とかなければ『乳頭』とか打ち込みかねません。そんな名前で入室しようものならば、強制退室させられるのがオチ。むしろ名前的に出落ちという他ありません。
結局、どうしようかと思ったのもつかの間。考えるのも面倒になり、ちょうど食べ
ていたスナック菓子、たぶんドリトスとかオーザックか何かだったと思うのですが、「サルサソース味」でした。なのでそのままさるさと打ち込み、F7カナ変換もできないペーペーでしたのでそのままひらがな表記とあいなりました。
以来、インターネットという電脳世界の中では「さるさ」として生きてきたわけですが、単なるチャットルームの住人からブログを書き、Twitterでつぶやき、システム手帳を普及しながら卑猥なこともたまにのたまう。そんな自由奔放な自分を楽しめるのも、このHNのおかげなのです。
そんなこともあり、今回、印鑑をつくりました。先日、その完成品が送られてきました。
ひらがながいい味だしています。顔出しをしないために、昔から何か写真をあげるときはキツネのお面を使っていましたので、トレードマークとして妖狐の柄をいれてもらいました。実名でも一本作ったのですが、こちらは銀行印としても登録可とのこと。
せっかくなのでこの名義で名刺作ったり、今取り組んでいる同人誌も完成したら、ぺたぺた押印しようと思っています。
ちょっとした買い物ですが、自分の名前が入った途端、親しみを感じるようになりました。マステはほとんど使わないので、この印鑑を積極的に使っていこうと思います。