いよいよ2017年度が始まりましたね。新社会人のみなさんは、会社に慣れてきたことでしょう。少しずつ雑用からはじめたり、ブン殴りたい先輩や上司、お局さまと遭遇したり、毎日がどきどきなアドベンチャーなことでしょう。
私はといいますと、決算に突入しました。同時に、同じ部署で別場所で働く臨時おばちゃんも「私はプリキュア!」みたいな勢いで、有給1週間のお休みに突入。財務会計な僕らがカバーに入らねばならず、結果いまだに帰れません。
退職を目前に控えたおばちゃんは無敵であり、ぶいぶい言わせて有給を周りに喰らわせる。ちょっとした週末の休みも大型連休に。まるでぷよぷよの連鎖技を見ているようです。振り上げた拳の落としどころがない。そんなことが何回もあり、いま僕は拳でバンザイした状態で生活を送っています。振り下ろしたいことこのうえない。
ジブリに出てきそうな北の不思議な国が、不穏な空気を醸していますが、それ以上に張りつめた緊張感が漂っている職場です。
はっきり言って、いくらタイムマネジメントだ、セルフマネジメントだと言ったところで限界がある。システム手帳を極めていたとして、仕事をしながら司法試験や公認会計士試験を突破できるか。そんな極端な例はまずおくとしても、あまった端々の時間で、必ずしも有意義なことをするとは限らない。昨日なんてコーヒーショップで30分くらいネイチャーガイド佐々木さんのCM動画みててスマホのバッテリーが逝きかけた。
自分の仕事をあれよあれよとさばいて時間を生み出す。時間を生み出して、徹底的にだらだらしてやる。
そう決意したのだけど、個人データ入力数百人分、扶養データチェック千人分、あげくのはてに、数百人が参加する飲み会というかパーティーというか、そんなのりのイベントの幹事が回ってきた。コントロールもマネジメントもくそもない。ただただ、タスクという名の嫌がらせに溺れるだけなのだ。
圧倒的な物量のタスクの前では、どんなリフィルでも手帳でも仕事術でも、まったくの無力である。
私は、これを声を大にして言いたい。フセンもGTDも焼石に水。そんなことする暇あるなら一件でもチェックした方が早いのだ。もはや仕事を効率化するには、十分に睡眠をとり、コーヒー片手に適宜休憩を取りながら高い集中力を維持するという、出家みたいな様相を呈する。そこに手帳術の入る隙はない。せいぜい、微笑んでいる佐々木さんのカラープリントを眺めて癒されるくらいのものである。
手帳は人生を豊かにしてくれる。けれど、それは決して成功させるとか、勝ち組にするとか、願いが叶うという俗世的なものではない。あまり過信し過ぎると、宇宙に向かって祈りながら、何かのパワーを引き寄せようとしちゃったりする。ドラゴンボールか!
システム手帳もその他の手帳も、使い手の能力を拡張してくれる。その性能をアップしてくれる。でもまぁ、世の中とはよくできたもので、1を拡張するのと100を拡張するのではまったく違った結果がでる。むしろその格差を広げることすらある。
手帳を使うことばかりをここで解説しているのだけれど、むしろ手帳をつかってどのようなことをするのか。思索の方法だったり、情報の収集とその取捨選択などによって、手帳を生かすことも殺すこともある。使えばハッピーになる。それはささやかなものに過ぎない。
今日の最後のタスクを処理したところだ。印刷数千枚。印刷機を独占できないので、このような時間に処理するしかない。圧倒的なタスクの前では、僕らも手帳も無力だ。その限界を見極めることも、大事だなと思った。