氾濫する情報。それを整理するために、僕たちは表やグラフ、リスト、フローといった、情報の可視化、整理手法を学んできた。あらゆる情報を詰め込むには、このような手法を活用しないと情報が煩雑なものになってしまい、理解を阻害する。
そしてやっかいなことに、情報は一次元的なものばかりとは限らない。例えば、「ほしいもの」をひたすらリフィルに書きだしてみる。マンション、お金、地位、自由な時間、本…などなど人間の物欲はきりがないので、「いくら」でもでてくるだろう。まるで「チャーン!」とでも言いたげに、次から次にひょこひょこ出てくる。
そこでまず、情報を整理するにはグルーピングする。まずは、寝言は寝て言えというレベルのもをまとめる。タワーマンションや、大塚愛さんがこれに該当する。これらのグループは「夢・妄想グループ」として分ける。
残ったものは、なんとか斜め上方向からのアプローチで手に入るかもしれないものたちだ。新しいシステム手帳、本・雑誌、ゲームなど。そしてこれらを分類していくと、ほしいものリストが出来上がる。
だいたいはこれらのプロセスを無意識にやっているので、「本:<文庫>X、X1、X2…」とリストに書きだすことも珍しくない。このリストが現実可能な少しずつの階段になっていれば、現状から目標までのアプローチも容易になる。これを仕事の場ではチェックリストやマイルストーンと呼んでいる。
完全にパーソナルなシステム手帳においては、自分の目標や欲しいものをリストにしておくと、自己実現のための大きな助けになる。僕のリストを例にとってみよう。
いつもは画像をリサイズするのだけど、リストなのであえてそのままサイズで。
大人の事情により詳しい説明は省くけれども、大人のリストになっている。これは自分の信念すらまげており、一番上段にあるグループは、ポケモンでいうところの「殿堂入り」であり、追加はあっても削除はない。
その他のグルーピングは、世代セグメントによるもので、やや流動的だ。そのため、自分の信念を曲げたフリクションを使用しており、いざというときには擦って消える、忍者とかが運輸してそうな密書テイストのリストでもある。
A's List としているが、このAとはAdult、Actorなどにかけており、はた目からみても何のリストだか一見わかりはしない。。
例えば僕が、今風のちゃんぽらんだったら「藤井シェリー」とか、「つぼみ」とか、もう一目にしただけで一触即発の、かつてのソ連&アメリカなリストになってしまう。しかし、硬派な趣味であるがゆえに、硬派な氏名の羅列となったことは僥倖としか言いようがない。
いざ何かあれば「女性用の年賀状を出さなきゃいけない人たちのリストです」と切り抜けることができる。
問題は、「この凄まじい破壊力のあるリストをどこにしまうのか」ということだ。例えば、「TASK」なんてインデックスにしまったあかつきには、会議ごとに開くはめになる。それはまずい。
かといいって、人前でも気軽に開く「NOTE/MEMO」に入れていては、同じ属性の者どもに一瞬で見抜かれてしまう。そして意気投合する。
さんざん迷った僕は、写真にも写っているけれど「GOALS」というインデックスにこのリストのみを綴じこんでいる。そもそも分からないし、このリストしかないのでそうそう人前で開くこともない。そして何のゴールなのだかは僕自身が教えてほしいくらいだ。
ネット上にしまっておいて、何らかの表紙でリアル友人間でシェアとかされるよりも、アナログにしまっていた方が安全度は高い。なんという世知辛い世相だろうか。
あらゆる情報は、それに応じた形で整理し、システム手帳にしまっていく。そうすると、いつの間にか片時も手放したくないほど、愛着が湧いているのである。