いろは。

手帳・文具中心の雑記系ウェブログ。

アイデアを生むカオスの作り方

 光陰矢の如し。何かを成すにはあまりに短く、暇をもてあますにはあまりに長い。そんな時間を少しでも有意義にするためのツールが手帳やノートです。その使い方は、徹底的に効率的なスケジュール管理をする人から、アーティスティックな絵日記を書く人までおり、もはやAKB48手といった様相を賢著に呈してきています。そこに今回、一つのジャンルを加えたい。

  さらに2019年の手帳ラインナップもお目見えしてきていて、まさに手帳界はリオのカーニバルみたいな熱狂の渦に巻き込まれています。そしてシステム手帳ユーザーとバレットジャーナル民は思うのです。「暑苦しい・・・」と。基本的にラインナップもくそも関係のない領域ですからね。

 

 さて、冒頭にも書きましたが、加齢の度に時間の流れがはやくなります。それは、若すぎるころ、大興奮で観覧していたポルノ映像が10分足らずでコトを終えるような事態からも、もはや疑いようがありません。これは早くお漏らしし過ぎとかそういうことを言いたいのではなく、ひとえにテクノロジー、ITの進化による犠牲であるということです。

 一昔前、私がそういった風に舞う無数のたんぽぽ的な領域に興味をもった時代、映像はすべからくVHSテープでした。今では早送り、巻き戻りといった言葉もそう使う機会はありません。今ではDVDすらそう再生する機会はないのです。もはや時代はクラウド。インターネットでストリーミング配信です。お空中、ピンクの雲が渦巻いています。

 昔は早送りしてもいちいち、そこに至るまでの動作を数倍の速さで観なければなりませんでしたが、いまは指でスライドするだけワープです。再生して4秒で合体いきなりクライマックスということも容易い時代なのです。

 

 効率的なのは時に重要で、時に毒。あまりに求めすぎると私たちの人生は空しいものになってしまいます。いきなり本番よりも、そこに至るまでのバックグラウンドや周囲のストーリーが興奮する重要な要素であったりもするので、それを効率の一言ですっ飛ばしてしまうにはあまりに情緒に欠けると思うのです。

 

 大好きなシリーズで人妻初撮りというのがあるのですが、最初のインタビューにこそ真髄が詰まっていると言えます。子育てが終わったから→子どもがいることに興奮、旦那さんの浮気の復讐で出演を決意→興奮と言った、バックグラウンドの物語を私たちは求めていると言えます。話しが反れ過ぎた。

 

 きっかけは万年筆でした。スーベレーンがサファリに比べて薄い(※同インクを使用)ので洗浄しようと思ったのです。今思えばインク瓶の上でノズル回して絞り出せばよかったのですが、なぜかその時は「今入ってるインクを使い切らなきゃ洗浄できない」という、まるでSAWに出てる人みたいな思考に陥ってしまったのです。

 で、テキトーなことをメモ用紙に書いていたら隣のデスクの同僚にモザイク一切なし無修正の観音開き見せつけ状態でした。これはいけないと思って、基礎手帳講座で使っていた備え付けのA6メモノートにたらたら書きつけていました。これが実に面白い。

 

 普段、TwitterやInstaなどでは自由といいつつも常にバズらせようとか、公序良俗とか公共の福祉に反しないことなどいろんな考慮の上にぶっ放されたものです。なのでつぶやきだのなんだのと言っても、それはもはやプチご高説でしかなく、本心とはかけ離れた発言なのです。

 私もTwitterでは黒髪で清楚な乙女のどうのこうのと言っていますが、本心では心を開いてくれなくても脚を開いてくれる人ならいい、とか、ショートカットというかむしろ大学のショートカットの人妻になってしまった先輩がいいとか思っているわけです。でもそんなこと、とてもじゃないけれどもWebでは言えません。ましてや見ず知らずの人々に対して己の性癖を誇示するほどドMでもありません。ややMなだけです。

 

 しかし、メモの中は自由です。誰にも見せない前提で好き勝手に殴り書く。思ったことは何でもメモに吐き出します。そこには一切のモラルもTPOもありません。ただ、読める字で書くこと。読み出しがわかるよう目印をつけていること。他は何の制約もありません。順番すらばらばらで、開いたページにかたっぱしから書き込んでいます。

 

 例えばいま私が開いているページのトピックをいくつか並べてみましょう。「思い込みの怖さ-ゾンビと戦うときの諸注意-」、「言葉は時代と共に重さが変る:ハゲということばがもたらすスピリチュアルダメージ」、「小保方さん AV業界で潜在的需要の高さがものすごくある説」です。もはや自分で自分が心配になってしまいますが、これを私は「カオスを創る」と呼んでいます。

 

 SNSに投稿するときの様々な社会的制約(羞恥心、恐れ、公序良俗など)や、きれいに整理された情報からはどうしても地続きのものしか出てきません。しかしこのメモ帳の中にカオスの状態を創ってあげることで、突飛もないことが飛び出してくるのです。

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 私はCGN(Chaos Generating Note-book/padpad)と、厨二病真っ盛りなネーミングで呼んでいますが、これは公開する予定はなく、完全に見返すためだけのノートです。もしかすると、時が経っていればそこからものすごいアイデアでも飛び出してくるかもしれません。でも切実に飛び出してほしいのはアイデアよりも、直球で諭吉さまです。

 

 人の目から自由になる。それだけで大きな可能性を秘めたツールになる気がします。あくまで気がしている段階ですが、アイデアのとっかかりには少なくともなっています。公開することは残念ながらできませんが、全く参考にならないので、ぜひあなただけのカオスを創りあげてみてください。