Personal Organizer Lab.

システム手帳・文具中心の雑記系ウェブログ。

音の調べ

 ドラマチックな人生や生活でないとしても、情緒豊かに生きていれば日々感性は研ぎ澄まされていきます。その表現の軌跡を残すために、日記やノート、メモなどが大いに活躍して、僕たちの生活を豊かにしてくれます。

  けれど考えてみてください。確かに感性は豊かになっていくけれど、それをどこで生かすのでしょうか?

 感性が必要な職業といえばクリエイターと呼ばれる創造的な仕事に従事している人々です。表現者とかそういうカテゴリーですね。僕の場合、経理という、おおよそ南極と北極星のような関係にあります。ために研ぎ澄ませば研ぎ澄ますほど、豊かな感性という名の主に自分のスピリチュアルを傷つけるナイフと化していきます。やがてE=MC^2と言わんばかりのアインシュタイン的な黒歴史を生み出す莫大なエネルギーへと変化していくわけです。

 

 磨かれた感性を仕事で発揮するならば、一つ一つの領収書に思いを馳せることでしょう。日々僕らが労働して得た収入を、幹部のお偉いさん方が交際費・雑費などの名目で飲み食いしてきます。むかつく領収書は伝票を切らぬ。

 出張もお金がかかります。遠方の場合は新幹線や飛行機を使います。国外への出張は、国内外で税区分も留意しなければなりません。どういう名目で誰と誰が行ったのか。ただならぬ関係が出張日程にまで反映されていたり、それを巡って奥様が職場に乱入してきたりなどの壮大なファンタジーが繰り広げられます。

 だから感性なんて邪魔なだけなんですよね。ひたすら決められた通りに正確に区分して、正確な数字で切っていく。そうなると磨かれた感性が、職場では発散できずに内部に積み重なっていきます。そして、それが表に発露したときは、たいがいにおいて手遅れであることが多いのです。

 

 少し話がそれますが、最近「おっさん化」について深く考察しました。自分は年を取ってきているけれども、もしかすると反比例的にオッサン要素が抜けていっているかもしれない。もしくはオッサン要素が渋みとかに超変換されているかもしれない。そんな一縷の望みをもっていたのです。

 最近の若者といえば「TikTok」ですが、僕はこれをしたことがありません。「snow」もインストールしていません。これはおっさん化の証なのでしょうか?たぶん、自分の御尊顔をワールワイドドウェブに安易に垂れ流さない慎重さ故に避けているのであって、断じておっさん化ではないという結論に至りました。

 

 LINEの中の若者には、カップルでの写真をプロフィールに使用している人もいます。「盛る」という表現を多用しますが、現実の人となりを知っている場合、盛ると虚偽のせめぎ合う境界線を見出します。どこかで「現実を直視しろ」と諭してやらなければ、そのうち景品表示法とかに触れて訴訟を起こされやしないかなどを憂慮せずにはいられません。

 盛るというのはですね、あくまで土台ありきで、それぞれの美点を強調し、欠点を目立たなくするような主旨だと思うんですよ。でも、盛ると言い張るデジタル工事が施された写真は、写真というかソシャゲの最高レアリティを誇るキャラみたいになっていますもん。瞳とか周りの空気も長全煌めいています。きれいとかかわいいじゃなくて、片手から波動拳とか打てても違和感がない。

 女性ばっかりでなく男性の方だってそうで、めちゃくちゃみんなかっこいいんですよ。あごなんてとっても細くて、北海道出身じゃない天体出身の方のグレイとのハーフみたいな感じです。とってもかっこいいんだけど生まれる時代を間違えたら体力不足でマンモスも狩れずに村八分にされて餓えて生涯を閉じてしまいそうな青びょうたんという表現がしっくりくる印象ですね。

 

 こうしてみると若者文化の否定ばかりで、一見、順調におっさん化しているように見えます。しかし、見つけてしまったのです。

 

バンドリ!ガールズバンドパーティ!

  「ブシロード」という筋骨隆々で屈強な男性が愛読していそうな月刊誌で連載されていた「BanG Dream!(バンドリ)」をもとにしたメディアミックスプロジェクト。そのソーシャルゲームです。いわゆる音ゲージャンル。

 いくつかの個性をもったガールズバンドがあるのですが、実際に声優陣がユニットを組んで楽器を演奏しライブをするなど、縦横無尽の活躍ぶりらしいのです。その中でも、「Roselia」というバンドが非常によろしい。歌は心を潤してくれる、リリンが生んだ文化の極みであると言います。年齢、性別関係なく癒してくれます。いや、ほんとに楽曲が普通にかっこいい。

 

 音楽にもゲームにもはまってしまいまして、そうなるとこれまでムダに研鑚してきた感性に振り分けられるはずだったバロメータが噴出するわけです。どうなるのかというと、公式スコア購入しました。

      

  せっかくなので曲も1曲だけ貼っておきます。

 

www.youtube.com

 

 いいものは無条件で感動し、そしてその人を突き動かすエネルギーを持っている。僕は今までの人生を悔いました。なぜガールズバンドを組まなかったんだろう。いや、いまからでも遅くないのではないか・・・?そんな思いを、Twitterのゆあさよさんがそっと後押ししてくれました。

  背中を押したっていうか、それは清水寺とか東尋坊の崖的なところで、空高く舞ってしまった感は否めませんが、十数年ぶりにバンドスコアを購入しました。ギターも弦を張り替え、愛機GT-3は実家に鎮座しているためテキトーなコンパクトエフェクターを買ってこようと思っています。ガールズバンドを組む準備は万端です。

 そもそもおっさんである、一緒に組んでくれるうら若き女子高生がいない、いたとしても犯罪を疑われるなど致命的に思われる問題がいくつかありますが、感性というナイフを武器に乗り超えていきたいと思います。きっとだいじょうぶ。ゆささよさんも乗り越えられるって言ってたから。

  もはやガールズバンドの定義について論争の的、むしろサンドバッグになりそうな予感がひしひしとしてきます。軽音楽史上初のおっさんたちによるガールズバンドが世に出てきたら、きっとその一員に僕はいることでしょう。