沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす
盛ったものは必ず衰える。snowアプリで己を盛りまくる人が跳梁跋扈するこの時代ですが、やはりいずれ衰えることは免れません。
Instagramで担当していた子どもの「お嫁さんアカウント」なる摩訶不思議な登録情報を見つけてフォローしてみました。
そこはもうアリスワンダーランドも真っ青なsnowテーマパークと化しておりました。
当たり前ですが、僕はリアルの彼女を知っています。
でもそのお嫁さんアカウントなるInstagramで繰り広げられているのは、フォトショップへのアンチテーゼかのように顔面に高須院長をまんべんなくトッピングしたかのような顔の後輩が、ただひたすらにイチャコラした動画や写真がなみなみとアップされているのです。
それはもう奇々怪界で複雑な数式を美しくまとめる因数分解の様相を呈していました。原則として、因数分解は左辺、右辺が等式で結ばれています。
けれど罪なことにsnowというもので結びつけられた彼女は大きな目、あざが見えないなどオプション盛りすぎで、もはや等式とは断固言い難い。これを世間では写メ詐欺と言います。法律でいうところの積極的な詐術を用いていることは言い逃れできない。騙された善意の第三者は圧倒的に保護されるべきです。
話が逸れ過ぎましたが、盛者必衰。キャラや美貌を盛り過ぎた人は、やがて衰える運命にあります。
さて、先日、ナルシストを自己肯定感と呼ぶならば、絶えず不必要な文具を買い続ける私たちは間違いなくナルシストであるというようなことをツイートしました。
かっこいい、使いやすい。そんな大義名分を元に、すでにかけるものをもっていながら、私たちは積極的に万年筆やボールペンを発掘して散財していきます。
そんな中、一つのボールペンを紹介させてください。男性におすすめのボールペン Edgeです。
CROSS Edge
もうですね、名前からしてかっこいい。エッジ。刃ですからね。その名前はもはや思考の切れ味をも増してくれそうな雰囲気があります。
アメリカで最も長い歴史を持つ文具メーカー。そのコンセプトは、筆記具を通じて開発力、創造力、情熱、そして技術を世界中にもたらし、常に人々の「ものを書くこと」に対する認識に革新を与えること。
その中においてEdgeは、これまでのペンの認識を一刀両断する圧倒的なかっこよさを持っています。
普段はライティングギアとして、手のひらにフィットするサイズです。持ち運びに便利すぎて、これがポケットに入ってないと落ち着かない。
ところがいざ筆記するとき。ペン軸を伸ばすとシャキーンと長さが伸び、軸がカチッと固定され、ペン先が出てきます。そうなると、重心や長さ、太さが渾然一体となりおそろしい書き味を叩き出すボールペンとなります。
今までは黒を持っていましたが、今回このかっこよすぎるペンがなんと廃盤になったとのことで、手に入るのは現品限り。なのでつや消しのソニックチタンを購入しました。
このペンはセレクチップという方式を採用しており、油性、ジェル(水性)、水性ポーラス(極細フェルト)といったチップ(ペン先)を選ぶことができます。
ボールペンというと最近は脳死的にジェストが推されますが、カランダッシュのゴリアットリフィルなどでも見られるよう、油性らしさを保ったままの書き味のよさ、が好きです。ジェストは滑らかすぎて、「にじまない油性」になっちゃってる感が否めないんですよね。
クロスの油性もだいぶ改良され、その域に近づいており、しっかりとした筆記感をもっています。
クリップはこだわりの切り抜き加工。CROSSの部分がくり抜かれてきて、胸ポケットなどに挿したときに個性を発揮するのもかっこいいポイント。
本体のロゴも彫り込みです。
現在、このEdgeは廃盤になっていることからせっかくなので名入れしてもらいました。
書き味は水性だとかなり太め。油性はパイロットのアクロインクでない油性に近い感じです。
なによりペンを出すギミックによって描きやすいフォルムになる、なおかつ閉じた時は絶妙のサイズ感で携帯に便利。そこがとてもいい。いざという時にEdgeという切れ味、書き味の鋭さを出してくれるペンなのです。
ちなみにこの後継機モデル「エックス」がこちら。
好みによるのでしょうが、僕はだんぜんEdgeがいい、、。。
お値段6000円程度でこのかっこよさと使いやすさは間違いないと思います。
ちなみにこちらのボールペン。文具ソムリエールの菅美里さんも「男性に使って欲しいボールペン」として紹介されています。
https://misatokan.jp/archives/1909
異性にモテたい人も使うしかない!!
ぜひいかがでしょうか。