Personal Organizer Lab.

システム手帳・文具中心の雑記系ウェブログ。

マッキンゼーノート

 ペンと紙は、ほぼ言い訳ご無用な空気で『攻め×受け』の関係ですが、では手帳とノートとなるとどのような関係なのでしょうか。

 よく男性同士の恋愛に全力で萌える人々を腐女子といいますが、なぜに腐れているという字をあてたのでしょうね。大事なところが腐れているという点において、そしてそれがもう取り返しがつかなさそうな絶望的な点において、まったく引けを取る気がしません。

 ひけはとらない!が、男性同士のくんずほぐれつなどは見なくて一向に構いません。むしろご免被る。

 

 

 手帳について考えるとき、ノートについても考えなければいけません。両者の役割りは違いますし、その関係性を理解していないと少なからず無駄が生じるからです。

 大学のころ、他のサークルと合同で飲み会をしたときに、一人ファンタジーな女性を見つけました。友人に、

 「彼女、ブーツ似合うよね。似合いすぎてボクシングシューズみたいに見えちゃった。ひのきの棒とか装備して無双しそうなたくましさだよね」

 と惜しみなく賛辞を贈ったところ、友人の妹君でありました。非常に気まずかった。恋人とかならまだしも、兄弟なんて把握していなかったばかり、えらい気まずい思いをしたのです。

 

 手帳とノートについても、両者がどのような位置関係にあるのかを把握すればもっと有効に活用できるのではないでしょうか。私は一つの結論を得ましたが、それは最後に譲るとしましょう。

 

 手帳はレイアウトがあって初めて成り立つものです。カレンダーだったり、一日の時間軸であったり、ToDoリストであったり。備忘録としての役割りが大きく、記載すべき内容は生活してりゃ勝手に振ってきます。

 そんな無数の雨あられのように飛んでくる上司の指示やスケジュールややらなきゃならないこと。これを適切に振り分けるために、レイアウトが大きな助けになってくれます。

 

 対してノートの役割りはアウトプットです。頭の中身を、ノートの紙の上に垂れ流していきます。如何に寛大に頭の盛大な吐瀉物を受け止めてくれるかが重要です。どんなものが飛び出てくるかはその人次第。その人の経験や知識、趣向が存分にヴォエされます。できればアカデミックでかっこいいことを吐きたいですね。ところがどっこい。ローション的なものしかでてきません。

 

 で、このノートなんですが、吐き出す目的ならべつにまとまっている必要、綴じてある必要もないのでは?と思ったのです。一回吐き出して、なにかアイデアを掴めば役割はそこまで。

 また必要に応じて吐き出せばいいのです。綴じてある必要があるのは、アイデアのかけらであるメモの方で、それを組み合わせる場のノートは、そこまでノートであることにこだわらなくていいのかもしれません。

 

 そこで方眼ノートを作ってみることにしました。まず考えていただきたいです。アルコールによって顔が熱くなり、やがて胸と胃袋に違和感を覚えると数十分後には非常に美しくないマーライオンと化します。

 人々はそれを避けるために、事前にトイレに駆け込みます。そしてその場で人知れず、胃袋から流動化した配慮の塊を吐き出すのです。

 

 その際、はみ出る前に吐け!と自らを強く律して便器に顔を突っ込みます。このとき、実は最適なフォームがあるんですね。できるだけ苦しみを軽減し、スムーズに吐く。そのために、まずは必ず便座を下します。冬なら暖かいし、顔を載せることができます。それから下半身はできるだけ楽に。ちょっとだらけた体育座りで、顔のところに便器があるようなポジションが、基本のフォームです。そこから体をリラックスさせつつ、指を突っ込んで一気にゴジラのように口から吐き出します。

 

 ノートも同じように、最適なフォームがあるのだと思います。特に、現状を整理して、そこからアイデアを生み出す。そのためのフォームとして参考にした、早い話がパクったのが、世界最強の呼び声が高い「マッキンゼー・カンパニー」のノートだったのです。

 

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 通称マッキン・ノート。一番上にタイトル、次にその方眼用紙1枚、つまりスライド1枚がもつ1つのメッセージをまとめる欄ですね。マッキンゼーではアウトプットのプレゼンテーション資料を作る際は、「1チャート1メッセージ」が鉄則となっていることは有名です。

 そして思考を深め、磨きをかけて切れ味を増すための方眼スペース。最後に出典を記すスペースから成っています。

 

 で、印刷をかけました。

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 これで完成です。上の余白はパンチを見越して20mm開けています。下の方にはSourceという欄を設けています。ここに出典を記入します。

 

 しかし自作の限界といいますか、プリンターの限界といいますか。どうしても裁ち落としではないので、余白がうまれスペースが狭くなるのです。また、WORDでの作成なので表ツールをつかって作成したのですが、列数が限界を超えてしまうという問題もあります。写真のは4mm方眼で列数限界です。

 

 つくって思いましたが、やっぱ設備もってる業者ってすごい。ぶっちゃけ、自作するより業者の商品を買った方が早いし質もいい。マルマンのニーモシネおすすめです。

 

    

 

 手帳とノートの関係ですが、みなさんは何か見出したでしょうか。私自身は、自分なりの答えは見つけました。しかし、それがどう活かせるのか、どう使い分けていけるのかはまだまだ長い時間を要しそうに思います。

 

 何気なくつかっている手帳も、ノートも。必ず何かの関係をもっているはずで、そして双方を理解すれば相乗効果でもっとアイデア想像に役立つことでしょう。最後に書くのはあくまで私の考えなのでみなさんとはすこし違っているかもしれません。

 しかし、正誤がすべてでなくいかに創造できるか。そのためには試行錯誤して、使いながら悩んでいくしかないでしょう。使い続けることでしか見えてこないもの。それはきっとあるはずですから。

 

 手帳とノートの相関は、同じペンにやられまくった「竿姉妹」だ。しかし私には、おなじ棒(串)に刺さっただんご兄弟のようにも思える。この答えはまだ出ていないけど、それ以上にこの煩悶の先に何が得られるかをまず考えたほうがいいかもしれない。