Culioro_RHODIAブロックメモカバーの決定版
手帳を使う上で、メモは切っても切りきれない、ただならぬ関係にあります。蜜月の関係であるはずなのに、メモという存在は軽視されがちです。
というのも役割りの関係上、メモは高価であれば高価であるほど、効用が低くなる傾向にあるからです。例えばモレスキン的な価格のブロックメモがあっても、書き込みを躊躇するでしょう。
それは、少しでも紙を効率的に使いたい、すなわち「有意義なことだけを書き込んで、価値あるメモパッドにしたい」という心理的な壁をつくってしまっているからです。しかしメモというのは書き捨ててなんぼの世界なのが現実です。
メモの役割りには大きく2つの役割りがあります。まずひとつめは、とにかく何かのツールに保管するまで、浮かんだアイデアや記憶などの寿命が短い情報に延命措置を施すこと。
2つめは、一見くだらないように見えるアイデアなどを集積すること。どんなにくだらないことでも、それは思考の確かな軌跡なのです。だから熟成されたりタイミングによっては、スライムが合体するかのごとく、謎な化学反応を起こして有効なアイデアになったりもします。といいつつ、日々量産されるティッシュの残骸のごとく、ほとんどが何かの誕生に結びつくことなく藻屑となっていくことの方が圧倒的に多かったり。けれど書かないことには始まらない。
なので、「どこでも手軽に確実に書ける」ということが重要で、使い方としては書き殴るの一言に尽きます。書き殴って見直して、取捨選択を重ねていく。そんな使い方では高級さなど、障壁でしかありません。
気兼ねなく書ける=安い、いつでもどこでも補充できる ということが最優先事項なのです。
次に大事なのが持ち歩けること。ちょっとしたお出かけでは、極端な話し、致命的な情報を保管している(例えば入場チケットをジッパーケースに保管している)わけではないならば、とりあえずメモ帳と筆記具さえあれば、何かを書きとめて、自分の頭からメモ、そしてメモから手帳へと情報を移すことができます。読書中もメモに書きなぐって、あとからそれらの情報カードをたよりに、読書ノートにまとめればよいわけです。そのためには、持ち歩きたくなる、持ち歩きに耐えれることが必要です。
この気兼ねなく使える、と持ち歩きたくなるという組み合わせは両立が難しそうにも思えます。そこで僕が購入したのが「Culioro」(クリオロ)です。Susylabo's inc.がスタートさせた、「書くスタイル」を素敵に魅せる本革シリーズです。まずは開封。
ダイソーでスナップ付きのメモ帳を見つけて、いいなぁと思っていました。しかし中身の替えがきかなそうだったのでひとまず保留。いろいろ調べるうちにこれを発見しました。こちらのCulioroは、表はネイビー、裏は赤字となってします。
メモ帳はもちろんロディア。No.11がセットされていました。
真ん中の軸はボールペンになってしますが、ジャストサイズでカバーに収まっています。しかし、くるくる回してリフィルが出てくるため、即記性という意味では不安です。たぶん胸ポケットに差しているペンで対応することになるでしょう。
箔押しのロゴもいい感じです。
表面はネイビーですが、開くと鮮やかなレッドになっています。内ポケットがついているので、名刺や切り離したメモの収納などにも使えます。少しメモパッドよりもサイズに余裕があるサイズになっているため胸ポケットには収まらなくなりましたが、スーツの内ポケットや尻ポケットには余裕で入ります。
どんなところでも持ち歩くために、持ち歩きのテンションを高めるためにはやっぱりある程度のツール感が必要です。そのためにカバーの存在は大きい。その一方で本体のメモは替えがきき、しかもRHODIAなので品質もよく、コストパフォーマンスも高い。たんなるメモという作業をツール化できたことは大きいと思います。
当分、これと文庫本とスマホでも持ち歩けば喫茶店で数時間の待ちぼうけは余裕で乗り切れそうです。背面から出てるペンのクリップがさりげないアクセントに。けれども、ペンのクリップなんてアクセントが消し飛ぶほどの主張し過ぎるアクセント尊顔を所持しているところが致命的だけど。
ライフログのお供に、ぜひ1冊いかがでしょうか。