『メモの魔力』
メモにおける最強のフレームワークは、
事実(ファクト)→抽象化→転用
である。
特に大事なのは抽象化で、本書を読めば抽象化のスキルがあがり、さまざまな能力が向上できる。
アジェンダをアブストラクションすることでそのときの思考をクリアにできてコンセンサスを得るためのロジックをロバストにできる。
けれども抽象化し過ぎてたびたびレイヤーや構造を見失うのはご愛敬。
秋元康も鈴木おさむも語感が鋭い。永遠は短い、生VRとか意外な組み合わせの言葉を生み出せる天才。そんな人たちと打ち合わせできる著者って凄すぎだからメモと魔力を合わせてみました。すごいでしょ、この組み合わせ。
なにはともあれメモ魔として業界では超有名人なので読むべき。エントリーシートだけで数千倍の倍率を抜けて外資系投資銀行に就職した実績あるから。
以上、本書をほんとうの意味で理解できれば、抽象化をものにできて、原稿用紙1枚強くらいにまとめられます。一番印象に残ったのは流れ星のおはなしでしたが、魔力は実感しました。1500円くらい使ってしまいましたよ。
のっけから「メモについてのノウハウの解説じゃない」という先制パンチを浴びせられ、ならば何を言いたいがための「メモの魔力」なのかと問いたくなる。
問題の深掘り、構造化についてはマッキンゼーコンサルタントの書いたロジックシンキングとか問題解決関係の本のさわりを説明してあるくらい。
本の選び方は慎重に。それを教えてくれた1冊でした。