Personal Organizer Lab.

システム手帳・文具中心の雑記系ウェブログ。

トラベラーズノートのすすめ

 Twitterでは報告させていただきましたが、当ブログのPVが20万を超え、私の月収に迫らんとしています。だれかブログを覗く度に、懇願して1円でも投げ銭してもらえたならば、ときおり慈悲から混入する50円玉や100円玉によって大きくその額を上回るのではないかと懸念されましたが、よく考えると月間20万PVなわけではありませんでした。開設当初からのカウントになります。

  よもや大人のおもちゃの名前を冠した卑猥なテキスト群が、それだけの人に観てもらえたということは感慨深いものがあります。iOSAirdropブルートゥース通信によるファイル共有機能)を利用し、公共空間で不特定多数のiphoneユーザーに卑猥な画像を送りつけるというアルキメデスみたいなひらめきを持った変態の嫌がらせが話題になりました。あれを彷彿とさせてくれるのです。

 

 Airdropで20万人の人に卑猥な画像を送りつける労力は計り知れません。しかしこのブログは、どこどことテキストを打ち込んで、脈々と電脳世界にアップして「よし来い!」とばかりに待ち構えていればよいのです。清楚な異性は距離を置き、同じような変態スメルの人々が寄ってくる。そんな酒池肉林の様相を呈していました。

 しかし私はあえて断じる。表現の自由が保障されたこの国で、このようなテキスト如きで私を見限る異性など、こちらから願いさげである。私は大事にすべきだ。このような本性むき出しの文章を晒して、それでも寄ってきてくれる奇特または変態なひとたちを。

 などと言うわけもなく、私は変態よりも清楚な広末系の女性を大事にしたい。そのためには清涼感溢れる、「この人、三食フリスク喰ってるんじゃない?」というくらいの爽やかな記事を上げていきたいと思います。

 

 さて、今回、トラベラーズノートのレギュラーを新装開店したペントノートさんで購入しました。だいたいにおいてシステム手帳を推していますが、システム手帳以外も使っています。その一つがトラベラーズノートです。

 システム手帳研究家を名乗りながら他のものを使うとは…と訝る声もあるかもしれません。けれど、いろんな手帳を使うことでシステム手帳のメリットが分かったり、また比較から学ぶことも多いのです。

 そして考えてもみてください。例えば私は、AKB48の中では、いまでも名前は分からないけれど初期の初期にいたショートカットの子が好きでした。それはもうかわいかった。他の子はどうでもよかった。それが偽らざる本音です。

 しかしどうでしょう。チームAの中西さんが「やまぐちりこ」としてAV女優へと華麗過ぎる転身を遂げた途端、真っ先に購入したことは言うまでもありません。本当の意味での勝ち組は、常に全力で中西さんを推し、応援し、貢ぎ続けたその果てに。男優とくんずほぐれつする中西さんを観ることができたファンたちではないでしょうか。 

 それはさておき、正直、トラベラーズノートの出番がそう多いわけではないのですが、それでも使い続けているのは、このノートが大切なことを教えてくれたからです。

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トラベラーズノートレギュラーサイズ(キャメル)と、ペントノートオリジナルの野帳トラベラーズノート開封時はいつもわくわくしますね。革のガチャ。



1.ノートっていう名前がよかった

 例えば今では超メジャーな手帳となった「ジ〇ン手帳」、「ほ〇日手帳」ですが、いまいち好きになれませんでした。私個人の感性なのですが、凝ったコンセプト、レイアウトはこの手帳の特徴でもあります。けれど、どちらの手帳も力や実績のある強力なひとりのクリエーターが作りだしているんですよね。

 こんな変わったの使ってるんだよ、こんなのが好きなんでしょう?という、どこか上からマリコな感じでマーケットに与えられる手帳に肌が合わなかった。その点、トラベラーズノートは、一般化されてるツールのような名前で、聞いても抵抗がありません。旅行用のノートとしか思わないですし、作りも至ってシンプル。レイアウトも最低限度あればいいだろ、あとは味。みたいな無骨な感じがとても好感がもてました。

 

2.ラフに使う。傷は味。使い込みの美学

 個体差も傷も色むらも「味」の一言で済ませる強気の姿勢がとてもいい。こじゃれた名前とか、カバーとかいらない。革で紙挟んで持ち歩け。そんなデザインフィルの魂の叫びが聞こえてきそうです。

 おかげでiphoneも全裸で使うようになり、ディスプレイが叩き割れて機種変を迫られています。AppleCareっていうカバーを使ってるだ、と周囲には豪語していましたが、数か月も手元を離れるとか全く使えない。今は保障もなにもなく、文字通り全裸で使用しています。

 トラベラーズノートも同じで、こぎれいに使おうとするでもないからこそ、どこへ行くバッグにでも放り込めるのです。申し訳程度についているコットン袋の存在意義が分からなくなってくるレベル。

 

3.万年筆との出会い

 トラベラーズノートに興味を持ったとき、とにかくいろんなサイトを観て調べていました。そのときかなりの確率で添えてあったペンがLAMYの「Safari」万年筆だったのです。そんなにいいのか、と試しにカートリッジと万年筆もトラベラーズノートと共に購入したのが万年筆童貞を捨てたときです。

 筆圧を必要としない万年筆は、立ったままだとか勃ったままだとかのときに書くのに不自由しないのです。トラベラーズノートと共にラフなペンを見つけることができたのは私にとって僥倖と言わざるを得ませんでした。

 

4.手帳術の核心は「使い続けること」、手帳選びのコツは「使い続けられること」

 その意味で、あまり主張しないシンプルなデザインと使い方はとても大事です。どこへでも持って行けるコンセプトとデザインだからこそ、使い続けることができるという面が確かにあります。

 これから交渉価格でフルボッコにしてやろう、という相手の前で、「今日のおことば」とか、エンディングノートみたいなのを広げようものなら逆にこちらがフルボッコです。その点、トラベラーズノートは有無を言わさず「素人は黙っとれ」みたいな空気を醸し出します。

 きれいではない。けれど使い込むことでしか出せない美しさがある。使い込みこそが究極のカスタマイズであることをトラベラーズノートは教えてくれました。

 

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 革はブラウンが好きなのですが、使っていると黒に近い色に経年変化します。しかし、キャメルはどうにか茶色に踏みとどまれます。スターエディション(5周年記念)では限定だったキャメルですが、レギュラーサイズでラインナップに加わったということで購入に踏み切りました。

 痴漢被害にあったとき、容赦なくシバくことができるトラベラーズノート。他の手帳を使っている方も、ノートとしてぜひおすすめしたい一品です。