Personal Organizer Lab.

システム手帳・文具中心の雑記系ウェブログ。

究極のシンプル『裏紙ノート』

さまざまな手帳に関する肩書でぶいぶい言わせる教祖様が跳梁跋扈する昨今、いかがお過ごしでしょうか。

 

僕は一周回って解脱し、むしろえんぴつみたいな様相を呈しております。

あいも変わらず、システム手帳ダイレクトマーケターです。

 

システム手帳はなんでもかんでも詰め込めるのが魅力です。アドレス帳から誕生日一覧、メモ、ノート、ジッパーケース、はたまたいざというときの貞操を守るための避妊具などなどなんでも突っ込めます。

 

ところが、システム手帳だけでなく周りのガジェットも揃えると、システム手帳は恐ろしい火力を叩き出すツールへと変貌します。

まず簡単なところでノート、もしくはメモ。

私たちは日々、猥褻非猥褻を問わずさまざまな情報に翻弄されながら生きています。

 

何でもかんでも無防備に突っ込まれるのは、世間体ではあばずれとか尻軽とかのそしりを免れません。僕は尻軽というか、むしろ足軽みたいな感じで、さまざまな情報が飛び交う社会で将棋で言うところの「歩」みたいな大躍進を続けています。

 

恋愛もそうですが、無防備になんでも突っ込ませるではなく、そこに至るまでにいろんな過程がありますよね。メールやLINEでのやりとり。映画や読書などの価値観を探ったり。

僕の友達は数年前に意中の女性を誘いましたが、まさかの「はなまるうどん」というアクロバティック特攻。その結果たるや、桜のように散るならまだしも、ささやかな自己完結型の自損事故のような結末を迎えてしまったのも無理はありません、

 

さて、同じように何でもかんでも書きつけるでなく、システム手帳に情報を取り込むまでにノートやメモを噛ませることで、よりシステム手帳の質が磨かれます。パーソナルのデータベースにするために、「集約しなければならない情報」を選別しなければあっという間にリフィルは雑多な情報で埋まってしまいます。

 

日々の情報をノートやメモで摂取し、ブラッシュアップと選別を経てシステム手帳にまとめあげます。

 

大人のお店をホームページで徹底リサーチし、「おやおやこの人の指名がよさそうだぞ」と炎のピンクtodoリストに書きつけるとしましょう。これは情報です。

 

しかしどこぞのお店のだれだれを実際に指名する。

「○年○月○日 ○○さんを指名。豪放磊落なシルエット○○さんが現れた。フォトショの進化は目覚ましい、ちくしょうだまされた!」みたいな経験と所感を踏まえた書き込みの方が、情報の質としては圧倒的に勝ります。

しかし、その質を昇華させるためには、○○さんが良さそうという情報を、経験を経るまで寝かせておく必要があります。

 

その役割を担うのがノートです。その場その場で手当たり次第に情報を突っ込むと、質の低下は免れません。

 

メモはその機動性が大事で、ゆくゆくはシステム手帳に収納するためロディアでもなんでもいい。けれどシステム手帳の弱点であるアイデアだしや読書メモを補うにはノートが問題となります。

 

最低でもA4のスペースは確保したいのですが、そこで選択肢が絞られてしまいます。とはいえ、所詮、システム手帳に移行するまでの書き散らしですからコスパを考えるとあまり高いノートにしても効率が悪くなる。書き散らしはコストを気にせずにガシガシ使って、システム手帳まわりやペンにコストをかけたいですね。

 

大事なことですが「質は量から生まれる」のです。格闘技はいまや一つの競技でも色んな団体があります。10人しかいない団体の世界チャンピオンと、数万人規模の団体の世界チャンピオンでは自ずと質と異なってきます。

 

つまり量から質が精製されていくのです。情報や知識の質もそうなので、書くことを躊躇ってはいけない。そのために、高級というのはある意味、書くハードルを上げてしまいかねないのです。

気にせずにガシガシ書けるというのは、それだけで量を生み出し、やがて質を高めるという大きなメリットがあることを踏まえなければなりません。

 

そうなると裏紙の活用が一番最適でして、これまでスナップパッドやHINGEを使っていました。いわばA4用紙持ち歩きホルダーです。しかしポスタルコのスナップパッドはコストと耐久性、そしてHINGEは宙に浮いた書き心地がネックとなっていましたが、、、今回、見つけました。

 

それが「裏紙ノート」です。

 

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その構造は長く使い続けるために至ってシンプル。皮にゴムバンドを挟んだだけ。

今回、ヌメのLサイズを購入しましたが、A4用紙を半分に折って、ゴムに挟むだけです。トラベラーズノートとかなり似ているのですが、サイズの制約からトラベラーズノートは専用のノートを挟む必要がありました。

この裏紙ノートは、LサイズであればA4用紙を半分に折るだけでしっかりノートと化します。

 

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ヌメなので使い込むことで革の色合いや手触りも変化していき、長く使うことが楽しみです。

半分に折るとはいえ、ゴムの干渉はほとんど気にする必要がなく、見開きでA4サイズの裏紙を使うことができます。

 

ゴムは用紙を革カバーに保持するだけなので割とゆるめ。だから使い終わったら横に引き抜くと簡単にページを入れ替えることができます。しかも補充のハードルもかなり低い。トラベラーズノートならば文具店に購入しにいかなければなりませんが、裏紙ノートは日々の仕事の中でリフィルにあたる紙がどんどんでてきます。

 

また、7〜8枚程度の紙を挟んでいますので、ノートを閉じてもほとんどバッグのスペースを割きません。

 

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保存するためのノートでなく、あくまでシステム手帳にパスするための思考の遊び場。だからこれくらいがちょうどいい。折り返すとA5サイズのため、持ち歩きも楽ですし、威圧感も与えません。

 

これは、いい。

 

システム手帳の最大の弱点は、書き散らしのスペースと持ち歩きのための取り回し。そこを完璧に補ってくれるノートに出会うことができました。

 

裏紙は裁断してメモに使う人はたくさんいますが、これがあれば、もっと手軽に、しかもノートにできてしまいます。

色はヌメ、ブラウン、ネイビーのラインナップ。

挟み込むゴムバンドはグレー、エンジ、ブルー、モスグリーンから指定することができます。ゴムバンドは輪っかでありさえすればカバーの切れ込みに挟むだけなのでカスタマイズもリペアも手軽です。

 

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公式ストアホームページより

 

A4ではスペースが足りない!という場合はA3用紙を折って挟み込んでもOK。とにかく一切の無駄を削ぎ落としたシンプルだからこそ、カスタマイズがしやすいのが特徴です。

 

気になった方はぜひ

 

裏紙ノート | 裏紙を捨てずにおしゃれに使っていくシンプルなノート