Personal Organizer Lab.

システム手帳・文具中心の雑記系ウェブログ。

システム手帳のとある分類

情報を集約して一元化あるいはデータベース化して「それさえ開けななんでもわかる」というのが理想だという使い方は変わっていません。

気付けばネトゲ無課金ユーザーのごとくありとあらゆる良さげなものを装備して使っていました。一元化とは正反対のハーレム状態です。

そのうち名探偵コナンの物証としてデビューしてもおかしくない鈍器なシステム手帳と化していったのですが、利便性を追求していくとシステム手帳を使い分けていかなきゃならないことに気付きました。

 

ふつう、システム手帳の分類というとサイズを指します。バイブルであったりミニ6であったり。システム手帳の容量は、サイズ×リング径で決まります。

そうなると手帳ユーザーとしては、常に紙の容量という不安にストーカーのごとくつきまとわれ「足りるはず。書くスペースがないという最悪の事態は訪れない」と根拠のない自信を振りかざしながら日々を過ごすことになります。

 

しかし非情なるこの世の中は常にトレードオフの関係。誰かが美女をゲットすれば、陰でむせびなく死屍累々の野郎どもが蠢いているわけです。常に何かの幸福は何かの不幸の上に成り立っている。

手帳も同じで容量を増やせば増やすほど「携帯性」という機能を犠牲にしていくのです。

 

僕の好きなゲームに「モンスターハンター」があります。屈強な生物を、得意な武器でタコ殴りにするというゲームなのですが、中でも知的さが要求される「ボウガン」という武器専門でやっています。

日々、社会的モンスターと対峙しながら律儀にバーチャルの世界でもモンスターと戯れており、ニーチェが生きていたならば僕自身がすでにモンスターであると喝破されそうなライフスタイルです。モンスターばかり狩ってないでたまには清楚な女性でも借りにいき、少子化を食い止める一助とならねばならないのですがもはや絶望的に異性とは無縁のハンターライフを送っていました。

 

その武器は「ボウガン」なのですが、さらに「ライトボウガン」と「ヘビィボウガン」に分けられます。ライトは取り回しがしやすく機動性に長ける分、威力が低い。逆にヘビィは機動性を成仏させて「一発入魂」とばかりに弾を打ち込みます。圧倒的な破壊力の陰で機動性はお陀仏です。命の危険が差し迫ろうがストイックにのろのろと動くのです。ヒグマのワンパンにも平気で耐えそうな超人の活躍をしているのに、なぜか暗黙の了解のごとくヘビィボウガンを自在に振り回せるまで鍛錬するハンターは出てきません。

 

これ、システム手帳も同じじゃないかなと思いました。サイズや口径も大事なんだけど、使い分けは取り回しのしやすさで決めるべきではないか。

 

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こちらはライトシステム手帳です。中身はマンスリー、ウィークリー、タブ、ジッパーケース、ダイアログノートのみです。スケジュールやメモを書き込むには十分でどこにでも持ってけます。

 

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こちらがいわゆる「母艦」。最終的に大事だと思った情報はこれに集約されていきますが、黒の組織にも大立ち回りを演じられるような質量があります。

 

このほかに名刺入れとしてつかっていて、打ち合わせのメモやその人のことなどを書き留めておける「ローファー」があります。

 

母艦はバッグに鎮座していて、それを取り出すときには「朕茲ニ戦ヲ宣ス」みたいな厳かな空気が立ち込めるんですが、仕事の時にはもっていないと不安になります。

こうしていつも持ち歩いている手帳を見てみると、どれもシステム手帳なのですがその「取り回し」という視点からはどれもかぶらないようになっています。

 

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こうしてみると、常に最適解を求めるならば一冊に詰め込んでしまうことは必ずしもいいとは言えません。そのシーンに応じた慎ましさが必要になることもあります。

 

僕はこの「取り回しによる分類」でシステム手帳を複数冊使うための大義名分を手に入れました。

必ずしもサイズ=取り回しではありません。たとえばロロマクラシックのバイブルサイズでもリングがコンパクトならば十分携帯性を発揮してくれます。どのような組み合わせにするかは持ち主の好み次第。あらゆるシーンに対応できるラインナップを検討してみるのも楽しいと思います。

 

例えばヘビィ系の手帳は仕事で使う場面がほとんどでしょう。そんなとき、イラストの女の子があられもない奇想天外な構図のポストカートなんて出てきた日には一人集団左遷が開催されてしまいかねません。友人や異性友人の前で使う機会が多いのはライト系の手帳。これには少しくらい遊び心があってもいいでしょう。

 

自分の思いの丈(ポエムや異性への情愛を綴った渾身の作)が詰まっているようなセルフデスノートは人には見せない前提ですので好きなものを使えます。公共の福祉に反したような手帳でも人前で使わなければいいのです。

 

いくつももってて持て余しているような人は、取り回しという視点で使い分けてみるともっと活用できて便利になるかもしれません。

 

なにもシステム手帳に限った分類でもないのでひとつの分類、使い分けの参考になれば幸いです。