木軸のエントリーモデルならこれ!S20【PILOT】
歳をとって初めてわかる魅力があります。
幼い頃観ていたアンパンマンしかり。ドキンちゃんがいかにエロスを纏った存在であるかは、1万字くらいじゃ語りきれません。
木軸もその一つ。使うほどに劣化していくのが形あるものの定め。そんな厳しい資本主義社会において、「使うほどに味と深みが増す」というのは非常に魅力的です。
木軸は、グリップ性と使い込みに対応した経年変化を両立した、非常に稀な素材です。そんな木軸は革にも似て、使い込むほどに魅力を増す。けれどそれゆえに敷居が高かったりもします。
今回はそんな人たちに最適な、木軸のエントリーモデルの定番とも言えるS20を紹介します。
PILOTがシリーズ展開しているSシリーズは製図用シャープペンシルで、モデル型番に100を掛けると値段になります。
S3、S5、S10、S20の四種類をラインナップしており、今回紹介するS20は最上位のモデルとなります。
と、ここで気の利いたブログならばそれぞれのシリーズの特性を写真付きで紹介するんだと思いますが、私はシャープペンシルクラスタというわけではないため他のシリーズは持っていません。
というかそんなブログは先にたくさんありますし、それを今更どう書いても後追い、二番煎じでしかありません。ここはブログの格の違いを明確に打ち出すためにも、同じ道を辿っても仕方がない。
強烈無比なオリジナリティを発揮し、「令和で衝撃を受けたAV作品」を紹介して一線を画しまくろう。まず第三位は、ご存知、鬼滅の刃のパロディ。映画に先駆けて華々しく封を切った「無限発射編」
S3は手頃な300円でオール樹脂製。S5はグリップがラバーになり、低重心設計も備えた製図用シャープペンとしてはお安い500円のモデル。S10はグリップがローレット加工となっております。
そしてご紹介のS20は、カバ材に樹脂を染み込ませた「含浸(コムプライト)」という技術を用いた木でできています。
これにより木軸の剛性、耐久性を高めた非常に実用的な一本にしあがっています。
木目と艶消しアルミの組み合わせが本当にシンプルでかっこいいと思います。
金属製チャックを採用しており、口金のガイドパイプとの組み合わせによって書き味もさらさら、視界も良好。製図用シャープペンシルとしては文句ありません。
製図というと用途が限られるように思われがちですが、イラストなど描く人にもおすすめですね。書いている線がリアルタイムで見れるのは、クリエイティビティを刺激します。する気がします。刺激してくれ。
あえて言うなら不満な点は二つ。
一つはノック部分がちゃちいこと。せっかく木軸なのに上のノックでわりと台無しになっています。
二つ目はガイドパイプ。これによって視界確保と折れにくさを実現しているのですが、胸ポケットに挿せないが痛い。特に今の時期、クールビズでポロシャツとかなのですが、ガイドパイプ、突き出ちゃってますからね。
グラフギアのように収納することはできなかったのでしょうか。使ってなんぼなので、取り回しのしやすさは大事かなと思います。
製図用シャープペンシル独特の、ガイドパイプ長めの書き味は好き嫌いが分かれるところかもしれません。
そしてこのガイドパイプは折れやすいらしい。弱点を剥き出しで堂々としている様は、男性の急所に似た侘び寂びを感じます。大事に大事にしまっておき、いざ使うときにうやうやしく取り出す。そんなシャープペンシルは、かえってめんどくさくはないだろうか?
それはおいてもなんてたって、木軸です。シャープペンシルとしての性能は文句なし、書き味もだいぶ良い。お値段は2000円ですが、最悪失敗しても致命傷には至らない額です。その意味でリスクは低いと思います。
使えば使うほどに深みを増す木軸。エントリーモデルとしては打って付けだと思いますよ。ぜひ木軸の沼にはまってみてください。
うーん、、やっぱYouTubeで紹介した方が、たくさん伝えられる気がする。