Personal Organizer Lab.

システム手帳・文具中心の雑記系ウェブログ。

手帳用語集

 手帳っていろんな種類や使い方がありますよね!はじめてのひとは、なかなか用語とかが分かり辛くて戸惑う人もいると思うので、そんな人たちの案内板になるような手帳辞典をつくってみました。だいたいこれを知ってれば大丈夫!日々、追加していこうかどうか悩み中。。。ぜひ、ご活用ください!

 

【イキる】 「意気がる」の略。活用イキる、イキり、イキりオタなど。雑誌に掲載されたり、ちょっとしたイベントで登壇したりする際、関連する情報を幾度もRTしたりなど自らを鼓舞する過程で、TLの周囲にも威圧感を与える高等テクニックのこと。でもイキれる状態はうらやましくもある。

 

 

【裏写り・裏抜け】筆圧複写により公的機関でもボールペンが推奨される中。世の中の風潮に抗うかのように万年筆を使い続ける豪の者たちが唯一恐れる超常現象。インクで書くと、裏面までインクがシミ抜ける。その現象を目の当たりにすると、新しく買った手帳だろうがリフィルだろうが、親の仇のごとく憎たらしくなる。これはほとんどの店舗においてペンは試させてくれるが、紙は試させてくれないこと故に起こる悲劇である。青い謎の液体を垂らし「寝てる間も安心」と男には理解できない宣伝を見るたびに、リフィルにもウルトラスリムサイドギャザーを、と願わずにはいられない。

 

 

【オフ会】普段、手帳でおのおのの独自の精神世界を構築し、磨き続けてブラッシュアップし過ぎ、ついには消滅してしまうのでは?という懸念をもたれるような神々が集う、神無月の出雲のような会合のこと。集うだけあって社交性は高く、初心者の神も入りやすい。いろんな情報がウルトラマンのごとく「シェァッ!」され、小物の交換やプチイベントが開催されたりする。主に交通の便がよい都市部で開催され、政令都市未満の地域だとそれぞれの神が孤立していることも珍しくないが、そんなときは新幹線で繋がる。

会合のクライマックスは、おのおのが持ち寄った世界がタワー状に積み上げられ、現状の軟弱なインスタ映えに一石をみんなで投げ込むことで、会は最高潮を迎える。

 

 

コーチング】話を重ねることで対象者の目標達成に必要な視点や考え方、スキルなどへの気づきを促し、自発的な行動を支援する技術のこと。常に上から見下ろされる目線で実施される形式美が重んじられる。ほとんどに置いて高額な設定料金を伴い、更に下に見られて施される形式をとることから、近年、M層からも注目を集めている。

 手帳界においては手帳の使い方や選び方をニーズにあわせてコーチングするサービスも。一緒に手帳を選んでもらって10~15kほどの相場。jk産業のような強気の価格設定、安定の上からまりこ目線は仕様。また実施者自身に社会復帰へのコーチングが必要な例も多く報告されていることから、深刻な社会問題につながることが懸念されている。

 

 

【差別化】先人と同じことを言っていると誰も振り向いてくれないので、あえて変化を取り入れれ耳目を集めること。ごくごく普通の範囲内の使用法を、言葉の言い回しを変えることですごみを持たせるというテクニックも最近注目されている。(『未来の自分を予約する』、『スピリチュアル』の項を参照)

 

【システム手帳】神の与えたもうアナログPDA。ありとあらゆるものを自由に取り込めるのが強み。しかしその自由さゆえに途方に暮れて扱いに困った者たちの死体が累々としている界隈。弱音ハクのように擬人化できるのではないか。

 

【幸せを引き寄せる】幸せになる、という受動的な態度を許容せず、幸せは自らの力で掴み取るべきという姿勢を明確に打ち出した思想体系のこと。なぜ手帳で幸せを引き寄せることができるのか、というメカニズムは誰にもわかっていない。みんなの「飛びたい」という願いによって空を飛んでいる飛行機のような存在である。

 

 

【スピリチュアル】霊的・超自然的なさまを指すが、手帳を差別化する際に重要な位相変換要素群として用いられるようになった。代表的なものとしてはビジネス成功者のマインドが挙げられるが、近年はヨガ、星占いも台頭してきている。そんな中、霊的な事柄ではないが、コーチングやアドラー心理学ドラッカーなどを用いた差別化が熱いまなざしをさらって話題になっている。エル・カンターレとは良きライバル関係にあり、切磋琢磨、自他共栄のスパイラルアップ関係に位置するが、両者とも相容れないことの方が多い。

 

 

【ソムリエ/ソムリエール】最近、流行の兆しをみせつつある肩書き。走りは文具ソムリエールの菅未里さん。本来は、ワイン専門の給仕人。フランスやイタリアではソムリエの国家資格が存在しているが、日本には国家資格はないもののセルフブランディングの上で一番最初に名乗った人が大きなアドバンテージを得られる肩書きとされている。当ブログ管理人は熟女ソムリエを自称。

 

 

【手帳術】手帳の運用において常に特徴・斬新さ・写真映えが求められる厳しい技術のこと。中でも写真映えが特に重視され、極端な場合では特徴や斬新さがなくても絵ヅラの強さだけで雑誌に掲載されたりもする。絵ヅラの強さを競うインスタの様は、さながら遊戯王のデュエルも真っ青なカードゲームと化していることは否めない。逆に、どんなに特徴や斬新さが豊富であったとしても、それが絵ヅラに現われていない場合、優良な出版社をのぞいて、大体が無視される運命にある。そのため、日々あらたな手帳術が産まれて生きているが、そのほとんどは術とかそういうものの前に「そもそも必要ない」と一蹴されても仕方のないものも多く含まれる。

 

 

【手帳の会】メジャーな団体としては、オリヒカ氏が代表を務める日本手帖の会、ほか関西てちょけん、東北手帖部などがある。オフ会やイベントを通して仲間ができるが、その仲間が何か力になってくれるかというと全くそんなことはなく、一緒に悩みを共有し、一緒に散財して沼に沈んでいくという意味の仲間なので、特に初心者は注意されたい。

 

 

【手帳の妖精】喫茶店、カフェ、図書館などで多数目撃報告がある手帳の妖精のこと。人間の前では主におっさんの姿を象っていることが多い。手帳術も好きな手帳もなく、ただただ、仕事で強制的に使わされていたりする。また仕事そっちのけで、新聞のコラムを書き写したり、競馬・パチンコのデータベースとして独自すぎる活用をする奇行種も確認されており、総じて素で好きに手帳を使っていることから凄まじい魅力を放っていることが多い。SNS映えどころか、ネットもあまり使わない、筋金入りのアナログベテランたちの手帳は、世の中の手帳女子たちを虜にしている。うらやましい。

 

【手帳難民】(類)手帳ジプシー     理想の紙質、運用を求めてあれでもない、これでもないと手帳から手帳へ移り住む迷える子羊の総称。その経過において「ようやく答えが見つかった!」と有頂天になり、導くモーセのごとくブログで解説したりするが、時間の経過とともにあらたな不満や欠点が露呈し、また流浪の旅へと戻っていく。管理人はその終わりなき旅に疲れ果て「もうキャンパスノートとえんぴつでいいや」と解脱の境地に入ったが、いまではシステム手帳とトラベラーズノートを装備しているありさまなので始末に負えない。

 

 

【てちょプリ】

コンビニのネットコンテンツプリント機能を利用して、己の手帳に対する信念と性癖を全国レベルで開示する行為。

twitterやブログでアナログの良さが伝わるか!という気概で、手書きのあたたか味が重視される。ネットコンテンツとしてプリント代だけで入手できる。これを見るたびに、現代でマルクスの「共産党宣言」がこういうので配布していたなら世界はいまと違っただろうと思いを馳せずにはいられない。

 

 

 

【特化手帳】ある目的に特化した手帳を指す。最たる例としては、測量を目的としたKOKUYOの「測量野帳」は、ヤチョラーと呼ばれるコアなファンを獲得したコンテンツにまで成長した。他に客の連絡先、勤務体系、財布の具合などの情報を保存できる「キャバ嬢手帳」、バンド追っかけに役立つ「バンギャ手帳」などがある。中でも「魂が輝くスピリチュアル浄化手帳」や「望み通りの幸せがやってくる女神さま手帳」などはあまりに特色が群を抜いていて、他の特化手帳の追随を一切許していない感がある。が、おいつけないほうが手帳としては幸せだろう。

 

【なりたい自分になれる】スピリチュアルな要素を絡めることで信者を獲得し、その信者らを相手にセミナー乱発や自身の書いた書籍を売りつけることによって、潤沢な現金を得ることができる自分になれるということ。または、独自(と言い張る)手帳運用を宣伝し、そのインストラクター養成を大義名分にエゲツない価格設定でお金を巻き上げて行ける自分になれたりもする。

 

【沼】深みにはまってしまったジャンルの総称。賭博黙示録カイジにおいて、1玉4000円というバブリー過ぎるパチンコ台が登場した。後に退けない焦燥感と駆り立てる欲望から席を離れられなくなる様から「沼」と称されていた。手帳界隈における沼は、何も手帳そのものだけではない。ペン、万年筆、紙、マスキングテープ、フセンなど、手帳を便利にするツールそれぞれが沼を形成している。普通、もがき苦しむのが沼だが、趣味分野における沼ではみんな笑顔か安らかな顔で沈んでいくさまが印象的であり、一見の価値あり。

 

 

【バレットジャーナル】

手帳界における丸亀製麺のような存在。なにかと意見の対立から炎上する様が目撃されており、もはや暖炉みたいな扱いになりつつある。

もともと発達障害だったライダーさんが自身に合わせて、タスクを箇条書きとマークリストでシンプルで確実に管理する方法を編み出した。バレットの名称はこの箇条書きに由来する。

しかしながらその自由さから、箇条書きどころか曼陀羅もかくやみたいなアートを施したバレットジャーナルが登場し、インスタでアーティスティックさを訴求する手法へと姿を変えていった。

以降、バレットジャーナルを名乗りながら、これでもかと、鋭い感性という名の、己しか傷つけない無益なナイフを縦横無尽にふるいまくるノートたちが群雄割拠している。ワンピースのグランドラインすらも可愛く見える過熱ぶりである。

 

 

【複数冊持ち】本来一冊でことたりる手帳を複数装備している戦士のこと。一日1ページ、システム手帳、ライフログクロッキーなど、各手帳の強みを使いこなし遠近両用どころか全方位爆撃射程距離という猛威を振るう。複数冊持ちの戦士の場合、歩くウィキペディアと化していることが多く、全ての手帳を開くとだいたい、生年月日からカードの暗証番号に至るまで個人情報的な意味で全裸になる特徴がある。

 

【未来の自分を予約する】ペンでスケジュール欄に予定を記入すること。

 

【Youtuber】動画共有サイトYouTubeで配信し、広告収入を得ている人々。特に文具を紹介する動画は、紙の質感やガジェットのサイズ感、実際の使用感などいろんな情報をゴリ押ししてくるため、えてして攻撃力が高い。クリティカルを喰らった直後にはポチっていたり、文具店に入荷を懇願していたりする。預金は昇天の一途を辿りがち。

 

【ヨガ】本来のヨガは、呼吸法により瞑想に入ることで正理と一体になることを目的とした、インド発祥の心身鍛練法である。我が国の禅とのかかわりも深い。我が国におけるヨガとは、宗教的精神性を排し、体の健康を目的としたフィットネスヨガのことを指す。しかし健康志向だけでは差別化が図られず、笑いヨガ、ハワイアンヨガ、マタニティヨガ、骨盤矯正ヨガなど、本来の姿などあっち行け!と言わんばかりの競争熱にさらせれており、もはや言ったもん勝ちの様相を呈している。

 本来、人生を賭して師について修行するヨガだが、わが国においては、町内会に2人はいそうな密度で蔓延しているインストラクターによって手軽に六道輪廻から解脱できることも特筆すべきだろう。手帳界にもがっつり進出を果たしており、差別化ツールとしての仲間入りを果たした。

 

ライフログ】自分の生活の記録。狭義の意味では、手帳に自分の行動記録等をこと細かに記入した情報の蓄積。広義では、妊娠のために行う基礎体温の計測・記録もライフログの一部である。趣味で手帳を使うという場合、ライフログか絵日記か、その他か。に分けられるほど市民権を得ている概念。ライフログをとっている大半の人は、後世に名を残すわけでもないが、ゴッホのように死後、評価が高まることもなきにしもあらず。溜めておくといつかはいいことがあるかもしれないし、ないかもしれない。誰も役に立つかどうか、わからないからこそログってく。

 

書き出すときりがない。