Personal Organizer Lab.

システム手帳・文具中心の雑記系ウェブログ。

夢が叶う場所。

 人生の中での嬉しくないビッグイベントを終えましたが、良くも悪くも価値観やものの感じ方、考え方が変ってしまったように思います。とはいえ初めてTikTokの撮影に臨む人みたいにgdgdしていても始まらないのは百も承知。どこかで自分を鼓舞するしかない!そう思ったときには行動に移していたというわけです。

  生きていれば転換期というものがあります。それは強制的に訪れる冠婚葬祭チックなイベントであったり、偶然に左右される人の縁によってだったりさまざまです。

 普段はペンや手帳について、電子デブリと称されても仕方のないテキストを書き殴っている反面、私生活では仕事だったり空手家だったりの顔があります。その中でもあまり出していませんでしたが、ディズニーオタクという顔も装備いました。

 

 実は大学くらいまではとんとディズニーに興味なんてなかったんですよね。日本のアニメは普通に面白いし、それに比べてなぜディズニーのアニメはあんなに歌いたがるのか。隙あらば美声を魅せつけ踊り狂います。時代が時代なら踊念仏とか開いていたかもしれん。

 芸術にはとんと疎いため、ミュージカルの素晴らしさみたいなものが全く理解できなかったことは否めません。主義主張を繰り広げるならば、歌うより怒鳴った方が効率的だし効果的なようにも思います。もし日常で喜怒哀楽のスイッチが入るたびにこれでもかと歌う人がいたならば、劇団とか以外に居場所はないでしょう。役者さんたちも日常生活で突如歌い出すわけではあるまい。

 くわえて、ディズニーって子どもの世界に大きく食い込んでいるイメージがありました。間違えではないと思いますが、子供用の食器、英語教育、DVD、お風呂に貼り付ける五十音やABCD表。ありとあらゆるものにディズニーがありふれていた。キッズ服ひとつをとってみても、版権があやしげなものからパーク内で購入できるバブリーなシャツまでいろんな価格帯がそろえられていて、着実に侵食しています。

 

 だから、夢や魔法だとのたまって巨大な利権を貪っている大企業。そんなイメージだったのです。それが一変したのは大学時代のディズニー好きな恋人(女性)に、パークへ連れて行ったもらったことがきっかけでした。当時、いろんな環境で病んでいた僕でしたが、心にほげた穴を、埋めて埋めてやがて盛り上がって正気とかそういうのを突き抜けるような勢いで突き刺さってきたんですよ、ディズニーが。それまでは女性、子供がワーキャーするテーマパークってだけだったんですが、夢と魔法は経験してみなければ分からない。

 

 詳細は割愛しますが、それからは精力的にインパーク(入園)し続けました。もういっそのことパーク内に居を構えようかとも思ったのですが、パークの方はむさいおっさんを必要としていないらしく、いっさいがっさいそのような取り組みの余地を与えてはくれませんでした。

 やがて時は経ち、会社の中で広報マンとしてアウシュビッツのごとく労働していたときに、ディズニー関係の仕事が回ってきました。当時、マジックキングダムクラブという福利厚生の一環で、東京ディズニーリゾートの各種サービス、割引特典などがある企業プログラムに参加していました。僕の仕事というのは、社内でそれを広報し、クラブへの加入、東京ディズニーリゾートへの入園を促すというもの。

 PDFでマジックキングダムクラブからの広報記事が毎月届くのですが、それまでは担当者がちょろちょろっとインデックス的なテキストを添えてイントラの掲示板に掲載するというものでした。しかしそこはディズニーオタクの面目躍如。みなさまもご存じのテキストスキルをフルに活用し、自らPDFファイルのディズニー新聞を作成してブチ上げるようになりました。

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一人で行くときのおともはだいたいダンボ―。

 ところでディズニーが著作権にシビアなのは有名ですが、実はその表記にも細かなルールがあります。略語を使わない。「・」を正確に入れる。イメージを損なわない。キャラクター写真に吹き出しセリフ禁止などなど。そこらへんの細かい規制があっても、あふれ出る魅力的なテキストで物議を醸したことは数知れません。しまいには、イントラネットの業務通知などよりもアクセスを稼ぐコンテンツとなり、「今月のエディター」とマジックキングダムクラブより表彰されたりと、ディズ二―オタク度は深みを増していきました。自慢じゃないですが、本業をそっちのけでディズニー広報にだけ力を注げるのは僕くらいのものでしょう。

 

 病んだときこそのその価値が分かる。作り込まれた世界でも徹底されていれば、それは仮想ではあっても現実になるのです。しかし、その夢と魔法がとける場所があります。

 ディズニーリゾートラインでは、モノレールの中にいる人々はまだまだ覚めません。耳を付けたり、ドナルドにガブリとやられている被り物をしたり、ティガーのスカジャンを着たり。まだまだ余裕です。

 東京ディズ二―リゾートゲートウェイからJR舞浜駅に乗り換えたあたりから暗雲が立ち込めます。僕は舞浜から東京方面へ向かったことしかないですが、夢の国から出てきたばかりのいわば夢遊病的な人と、資本社会に酷使されて疲弊したリーマンたちが渾然一体となって不思議な空間を列車につくります。ここでも、覚めない人もいます。でもたいがいが、東京駅へついてそれぞれの沿線に乗り込むにあたって装飾類を外して現実世界に覚醒します。では、これを覚めさせない方法があるのか?実はあるんです。それが隣接・近郊のディズニーホテル、オフィシャルホテルに宿泊するという方法。

 

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 今回は、清水の舞台から宙に舞ながらオフィシャルのベイ舞浜クラブリゾートに予約を取りました。ここからはあたりまえといえば当たり前ですが、財との相談になります。

 こういったディズニー関係のホテルは、各部屋にペイチャンネルがない代わりになのかどうかわかりませんが、東京ディズにリゾートの案内番組みたいなのが深夜の通販番組なみに怒涛リピートされています。ディズニーホテルやオフィシャルホテルの特権は、夜景にパークが臨めるという点もあります。夜景にパークを眺めながら、楽しげに映像を眺める時間もとても貴重です。

 

 また一日中遊びつくすならば、22時を回ってパークの外へ放出されることになります。そこでは人波のラッシュなのですが、そこから京葉線→乗り換えというのはあまりにもきつい。また夢の覚める瞬間も訪れるため、パークから出たら速攻でホテルへ逃げ込む。それもディズ二―色の濃いホテルへ。そうすることで引き続き夢の中へ引きこもることが可能となります。そのため、前泊・後泊の2連泊を予定していると、最後まできっちり余韻を残すことができます。

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ベネツィアンゴンドラが被るレアな風景

 東京へ移動し、1泊。次の日、早朝からシーへ。そしてシーが終わったら、現実から逃げ続けて再度ホテルへ。次の日、ランドで適度な時間まで遊んで帰路につきました。

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結婚式も挙げることができるシンデレラ城。もし挙げるとなれば、参列費用は劇団四季の鑑賞費の比ではない。


 日程だけで3000文字近くなってしまいましたが、3人相部屋2連泊で、ホテルのお値段十数万円くらいでした。GW期間中、オフィシャルのダブルパンチではあったのですが、清水舞台から飛び降りた者たちの集まりでしたので、誰も何も気にしませんでした。むしろ朝食が6時30分からということで、インパーク参列への障害と化していることを気に病んでいたのです。

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過去に公式ページにも掲載してもらったTNPも、シーで撮影。コロンビア号のところですね。

 もう、ディズニー書き出すとほんときりがないくらいでてくるので、今回はこのへんで。